何年か前にタイトルのようなことを書いてみたことがありまして、O脚の矯正を試みていた時期がありました。大した改善もないまま記事はいったん終わりまして以来数年、あいも変わらず「気をつけ!」の姿勢をとって、膝の間を手のひらでスポスポできてしまいます。ですが最近、ちょっと前に書いた新しい靴の効果もあいまって、歩行時の安定性についてはかなり変わってきました。
O脚歩行で何が困るかというと、膝を傷めやすいんですよね。膝に限らず股関節近くも傷めやすい。歩行時の外ブレが原因じゃないかなあと思っています。過去の自分の故障を振り返りますと、これもいつか書いてみました大腿筋膜張筋の痛みがありまして、そして2年前に歩けなくなるまでに膝を痛めたことがあります。これは前腿と外腿の過緊張が原因だったようで、やっぱり外ブレとねじれが原因でした。
後者についてはお医者さんにリハビリを指導してもらい、嘘のように治っております。同時に股関節の動かし方、裏腿とお尻の筋肉の使い方も指導してもらい、山歩きにとても大きな改善をみることができております。それでもO脚は変わっておらず、歩いたときに外にブレることも、悪いときには外側によろけてしまうことも変わりませんでした。
以前、同じように思って改善を試みたときは「外にブレるんだから内側を鍛えよう」といくつかの内腿筋トレをしてみたのですが、効果がありませんでした。じゃあ今回はどうしようかと考えたところで思い出したのが、内腿の筋力テストで、「弱っ!?」と驚かれたことです。どうやら私の内転筋はびっくりするほど弱いらしい。じゃ、単純に以前の筋トレをもっとやればいいんじゃないか?
これが当たりました。最初は20回で限界を迎えていた運動が1ヶ月後には20回を2セットできるようになり、20回を3セットできるようになったら30回を3セット。1年ほど続けてみました今、内腿に、見たことがないちっちゃな膨らみが「やあ」と顔を出すようになりました。前は回数が足りなかっただけだったのか。
合わせて注目してみたのが自分の足の裏。のたっとして土踏まずなんて始めからなかったかのような扁平足です。ショートフットエクササイズという運動を見かけて試してみたところ、お手本のようにはまるで足裏が動きません。しかもたったの2回か3回かですぐに攣る。ムキになって繰り返すうちにだんだんと、1ヶ月くらいかかって動くようになってきまして、1年くらい続けているいまでは土踏まずができてきました。歩行時にもその動きを実感できます。
ここあたりに注意してこの1年ばかりトレーニングを続けてきまして、気づけば歩行時の安定性が格段に改善されていました。家庭や仕事で階段を登ってもよろけることがほとんどなくなったのです。そして1月のツネの泣坂でもこのまえの大岳山でも、外によろけて「おっとっと」となったことが一度もなかったので、どうやら山歩きで実用できるようになったと思ってもよさそうです。
ああ、よかった嬉しいなあと思うと同時に、ちょっとワクワクしています。というのは今年にやってみたい山行に八峰キレットがあるからなのです。外によろけるようじゃ際どい岩で危ないよなーと思って計画すること自体ためらっていた場所に、ようやく道が拓けたように思うのです。
と、まあ。また長い文章になってしまいました。O脚は直らないけど歩行時の安定性は向上する!O脚でお悩みの皆さん、筋トレはアダプトで内腿を、ショートフットで土踏まずを鍛えるとすごく変わりますよ!というお話でした。
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