一昨日、昨日と友人とテント泊をして参りました。なんでもカッパを新調したとのことで、悪い予報でも是非行きたい!とのこと。風がなあ……と躊躇いはしたものの慎重に計画すれば不可能ではあるまい、と行ってきまして。
予報は2日間とも非常な強風ながら、2日目午前中から弱まる予報。稜線に出るタイミングを慎重に判断することとして支度をしながら、妻には予報の悪さとその対応を事前に伝えました。
いつもの登山ではこういうことをしません。行動計画を紙に書いて渡しはするものの、内包するリスクまでは伝えません。妻は登山をするわけではないから言っても不安にさせるだけでしょうし、何よりそのリスクは私自身が引き受けるべきものと考えております。「今回は山でこういうことをしてくるよ(この辺がおっかないのは現地で何とかしてくるわ)」というような感じでしょうか。
ただ今回はゴールデンウィークの後。山での事故の報道が多い時期ですから、天候の悪さが報道されたりしたら不安にさせてしまうかもしれません。ですので事前に、天気は悪いけど影響を避けながら動けるから心配いらないよと伝えることにしてみました。ところがこれが、残念ながら悪く出てしまったようでして。
私の入山中、住まいの方も随分と天気が荒れたようです。町でこれなら山では…と心配させてしまいました。おまけに今回の山域は電波の通じが悪く、下山するまで妻に連絡ができずじまい。下山と同時にラインのメッセージがポロン♪と鳴りまして妻の心配を知り、慌てて無事下山の旨を伝えました。
家で待つ側の心配というものを理解してはいるつもりです。送り出す時だってまったくの不安なし!というわけではないだろうな。待ってくれる家族に安心して送り出してもらうために、そして不安なく待ってもらうために必要なのって、毎回笑顔で「楽しかった!」と帰宅することじゃないかなーと思っています。帰るたんびにヘトヘトだったり怪我してきたり、怖い思いしてきた!なんて話を聞かされたりしたら、待ってる側だって怖くなってしまう。計画上のリスクを伝えないのもそのためにしているつもりだったりします。
ただ今回は、普段しないことをしたから余計に心配させてしまったのかなあ。妻に聞いてみますと、
「すごかったもの。買い物行っただけでも傘がひっくり返っちゃったし靴も濡れちゃったし、山も凄かったんじゃないかって」
「そりゃ大変だったな。山の方が穏やかなくらいだったかもね」
「嘘お!?」
「言ったろ?風が強くても山体で防げる方から登るって。わかってる事だから対応しながらやるってさ」
「そういえばあなたはそういう事ができる人だったわ」
信頼を感じられる言葉をもらえて嬉しかったので、ちょっとのろけてみたかったというのがこの記事の趣旨でした。
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