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今朝はやけに冷え込みがキツいなと思ったら、氷点下2℃まで下がっていたようだ。先週末の山行のほうがよっぽど暖かったよ。雪が降らないだけで、寒波がきてるというのは本当らしい。
#朝ラン #早朝ラン #ランニング
オーディブルはフィリップ・K・ディック『パーマー・エルドリッチの三つの聖痕』を今朝から聞き始める。
プレコグ(予知能力者)のバーニイ・メイヤスンとその助手ロニ・フューゲイトは、PPレイアウト社でマーケティング業務(ある商品が売れるかどうかを見極めるのはプレコグにとってはお手のもの)に従事していた。PPは主力商品であるパーキー・パット人形の略で、徐々に気温が上がり干上がっていく地球から脱出し、太陽系の惑星に散らばった移民たちにとって、パーキーパット人形の模型セットとともに供給される非合法ドラッグのキャンDは、生きている苦しみを忘れ、妄想の世界で心を癒やすために不可欠なブツとして、PPレイアウト社とその社長レオ・ビュレロに莫大な富と権力をもたらしていた。だが、そのことを苦々しく思っていた国連は、10年前にプロキシマ星系に出かけけたまま行方不明になっていた星間実業家のパーマー・エルドリッチと組んで、PPレイアウト社の非合法独占事業に待ったをかけようとしていた。パーマー・エルドリッチは、キャンDの原料である地衣類の培養株らしきものを持ち帰り、それを元手にパーキー・パット人形のパクリ商品コニー・コンパニオン人形と国連のお墨付きを得た合法ドラッグ、チューZを大々的に売りに出そうとしていた。
「はじめて宇宙船が太陽系を離れてほかの星へでかけていったとき−−おぼえていらっしゃる?−−いまにきっと−−」「すごくばかげた考えなんです。でも、その頃のわたしったら、ほんとの子供でした。アーノルドスンがプロキシマへの最初の往復旅行に成功したときは。あの、つまり、彼が帰ってきたとき、まだ子供だったんです。だから、本気でそう信じていたんですわ。きっとそんなに遠くまでいけば−−」「神さまが見つかるんじゃないか、と」
レオは思った。−−実はおれもそう考えたよ。しかも、あの頃のおれは、もういいおとなだった。30代なかばだった。バーニイにも、その話を何度かしたことがある。
しかも、おれはいまでもそれを信じているんだ。パーマー・エルドリッチの十年間の旅行のことを」
レオ・ビュレロは、パーマー・エルドリッチの野望を打ち砕くべく、かれに接触をはかろうと画策する。だが、プレコグたちの予測によれば、レオはパーマー殺害容疑で起訴される未来が待っているという。
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