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#朝ラン #早朝ラン #ランニング
オーディブルは逢坂冬馬『ブレイクショットの軌跡』の続き。
修悟のためを思って、あやしげな投資セミナーに身を投じ、修悟のサッカー関連の費用のみならず、父親が脳障害を負って働けなくなった家計まで負担してきた春斗はしかし、というかやはり、ブレイクショットの呪いからは逃れられなかった。よかれと思って、あやしげな投資商品のカモにされかけた受講生たちに翻意を迫り、善人を気取っていたつもりが、しかし、というかやはり、春斗は詐欺の片棒を片棒を担がされていた。自分たちの頭の良さを頼んでいた感のある春斗と亜子が、いとも簡単に反社の手先になっていたのは、自業自得と言わざるを得ない。本人に自覚がなかったのだからノット・ギルティであるという論法もわからないではないが、春斗と亜子くらいの知性の持ち主であれば、(自分たちの生活を守るために)見て見ぬふり、気づかぬふりをしてきたというのが正直なところだろう。すべての責任を負う必要はないが、イノセントだから許してあげて、というのも違う。だから春斗は自分を偽ってきたことの責めを負った。いつからか、修悟のためというのはお仕着せであって、自分の本音と向き合うのを避ける隠れ蓑として修悟を利用していたにすぎなかった。ならば、その春斗の本音とは?
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