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山陰の山と言えば、ほぼ間違いなく一番に純粋想起されるであろう大山は、西高東低の気圧配置と季節を先取りするかのような猛烈な寒気の南下により、雪+台風並みの強風+激寒の予報。これでは大山のシンボルとなっている北壁を望むことも難しそうだし、また別の機会ということに。
コースタイムが5〜6時間あるのも、この日の天候の不安定さを考えるとリスクなので、もっと短いところということで探したのが、比婆山系の吾妻山。投宿先の奥出雲町からも近いのでとりあえずドライブしてみると、島根・広島の県境手前の最後の集落を越えたところから、完全な雪道。くねくねした山越えの林道は途中からトレースもなくなり、ソロソロと慎重に登山口の休暇村吾妻山ロッジまで登っていきました(スタッドレス車を借りていなければ完全アウトでした)。
休暇村は1週間ほど前から冬季閉館中、補修工事の重機が玄関先にありましたがひと気はなく、15センチほど雪の積もった駐車場には1台のクルマもなし。普段はファミリーでのハイキングなんかに人気の山のようですが、この天気では誰も来ないか、、、雪が降りやまないため更に積もる恐れがあり、仮に登山中に車が埋もれたりすると帰れなくなる可能性もあったので、この日の登山は諦めて下界の散策に切り替えました。
いったん広島側に下って道の駅たかので休憩(ここには人がたくさんいました)、投宿先の奥出雲町に戻って景勝地の「鬼の舌震」へ。変わった名前ですが、「ワニが慕った」というここを舞台とした伝承から転訛したそうです(それも変な変わり方ですね)。
出雲南部は花崗岩地帯のようで(道中でそれを生かした?大きな記念碑が幾つも目につきました)、有名なたたら製鉄の砂鉄も風化花崗岩(真砂土)由来だとか。鬼の舌震は黒雲母花崗岩という種類の花崗岩の渓谷で、同じ花崗岩でも尾白川渓谷などとは随分違う雰囲気。切り立った断崖には桟道が設けられ、むしろ以前訪問した台湾のタロコ渓谷を思い出しました(それとも岩が違いますが)。大きな岩と清流を見下ろす桟道は結構高い場所を通っているところもあり、なかなかスリルあります(3枚目の写真にもguraが写っていますが、ウォーリーを探せ状態)。もう紅葉も終わって完全にシーズンオフ感が漂っていましたが、遊歩道を歩く分には雨の日でも安全に散策を楽しむことができました。積雪がある時は通行止とのことですが、機会があれば皆さんもどうぞ。
翌日25日は登山できる程度に天候が回復し、大山を差し置いてこの旅行の主目的地だった三瓶山に無事登頂。
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山行記録というより散策記録なので、日記の方に書きました。
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