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定員は50名のところ80名以上の応募があり、告知では抽選ということになっていましたが、希望者の熱意に応える形で全員招待したとのことでした。
レクチャーは、高山植物に関するトピックを中心とした南アルプスの概説と、南アルプスのライチョウの現況に関する2部構成。
より本題に近い第2部に関して言えば、これまで何となくしか知らなかったライチョウの生態に関して、少しは詳しくなりました。個人的に興味を持った点を抜き書き。
〇ニホンライチョウの調査・研究
・立山、乗鞍、北岳、南ア南部(上河内岳〜茶臼岳〜イザルヶ岳のエリア)くらいしか、長期間に渡って連続した調査や研究が行なわれておらず、空白域が大きい。このため、登山者からの情報提供が有用。
〇雌雄の識別(調査報告する際に大事)
・オス夏羽(6月〜)岩の上で縄張りを守る時期なので岩の保護色(黒褐色)
・メス夏羽(6月〜)ハイマツ下の地面の保護色(茶褐色)
・オス秋羽(9月〜)メスと同じ茶褐色になるので識別が難しくなる。ただし、腹の脇に夏羽の残りの黒褐色があり、そこで見分ける。
・オスは目の上が赤い。興奮すると赤い部分が大きくなるので(興奮するとメスも多少赤くなる)、それ以上近づいてはダメ。
〇エサ(近くにライチョウがいるサイン)
・ハクサンイチゲ(特にこの花が鹿の食害で減少した影響をライチョウが受ける)
・オンタデ(この植物の花が「ご飯的な存在」だとか。まさかタデ食う鳥だったとは!)
・イワツメクサ(他のツメクサの花よりも、食べる表情が嬉しそうだとか)
・ムカゴトラノオ(ムカゴは炭水化物、たんぱく質を含み栄養価が高い)
・コケモモ、クロマメノキ(実を喜んで食べる)ナナカマド(美味しくないので食べ物がないときだけ食べる)
・ダケカンバ、オオシラビソの冬芽(冬はほぼ絶食のスバールバルのライチョウと違ってエサがある)
〇フン(羽、砂浴び跡とともに、痕跡の情報として有用)
・普通のフン(食べたものによって色が変わる)
・抱卵フン(6-7月のメス。巣から離れられないので、たまにエサを取りに行くついでに、普通の数倍、ドサッと大きいのを出す!)
・盲腸フン(たまに腸内細菌の一種を出す。ベチャっと汚い)
最近の調査で、南アルプスのライチョウは北岳や仙丈ヶ岳など北部と、荒川岳からイザルヶ岳に至る南部との間の移動が確認され、山域で一群と捉えるべきと考えられるようになったとのことです。今回は静岡の講師の方で南アルプス南部の話が中心でしたが、山梨会場・長野会場ではまた違った話が聞けるのかも知れません。なお、静岡市主催のサポーター養成講座は今回で最後とのこと。もしご興味あるようでしたら、これから開催されるはずの山梨会場、長野会場のいずれかに、今年中に参加された方が良いかも知れません。※昨年の場合、いずれも12月に韮崎市と飯田市で開催。
ということで座学はバッチリ?あとは実際に山に登るのみ!南アルプスはここしばらく行っていなかったので、今年の夏は是非登りたいと妄想を始めています。
guru様、とてもためになる情報をありがとうございました!
雷鳥はイワツメクサが好物だなんてやっぱりハコベが好きなんだな、と嬉しくなりましたよ。嬉しそうな顔を一度見てみたいです〜‼(私も里山に行くときはハコベを摘んで帰ります。本当に嬉しそうに食べてくれます🎵←飼っているのはインコで雷鳥ではないですが^^;)
yo4eeさん、こんにちは!
いえいえ、私なんかよりも草花をはじめ自然に対する造詣が深く、
そして行動的でいらっしゃるyo4eeさんのような方こそ
サポーターになられた方がいいと思ったような内容でした
もちろんライチョウは家で飼育しないでくださいね
ライチョウは変な声でガーガー鳴くのをよく耳にしますが、
研究していると言葉がわかるようになるという小ネタがありました。
表情の違いもわかるようになるそうですが、写真に撮影するのが難しく、
それを日本で唯一やってのけているのが「雷鳥写真家」の高橋広平さん
という方でだそうで、講師のお二方が揃って大絶賛、
帰りにカモシカに寄って写真集を買って行けと勧めるほどでした
フォトグラファー高橋広平
http://kouheitakahashi.com/index.html
写真集「雷鳥」取扱店舗(少ないです!)
http://kouheitakahashi.com/shops.html
よろしければこちらもおススメです〜
guru様、更に深い情報をありがとうございます!!
高橋さんの写真集。。検索したところで見た写真のみですが、
やっぱり雷鳥愛があふれていますね!素晴らしいです~
冬の雷鳥の正面はずるいほど可愛い、と言われているシマエナガとそっくりではないですか。
余り雷鳥に会えないので写真集買っちゃおうかなぁ。
(guru様は実物に会いに出かけてくださいね。^^)
ありがとうございました!
yo4eeさん、こんにちは
冬はぬくぬくの羽でぷくぷくしていてかわいいですね。
小さくて見づらいですが、セミナーの模様の写真の講師の後ろに
写っている2枚のポスターのうちの右の1枚が高橋さんの写真で、
とても素敵でした(Piyocoさんのヤマレコ日記に大きく写ってます)。
↓コレのポスターでした(わかってなかった
「雷鳥 小さな愛おしい命」高橋広平写真展
静岡市立日本平動物園ビジターセンター
http://www.city.shizuoka.jp/041_000163.html
もっと早く知っていたら静岡に見に行っても良かったなあ〜
作者サイトで大きなサイズのプリントも販売しているようですが、、、
なかなかのお値段
まずは写真集をご確認ください!
ホント丸まるのぷくぷくで可愛いですね!歩き方といい、ラブリーです
(本人は雪の中で眠れる脂肪を蓄えて必死に生きているのでしょうけど)
ポスターで良いから欲しいですね~^^
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