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(5日目 稚内〜宗谷氷河丘陵)
礼文で最重要念願課題「ウニ丼」を味わったことで稚内もそろそろ長居は無用でしょうか。
っと、その前に、せっかくですからおのぼりさん的観光見物。
宗谷湾を望む稚内北埠頭のシンボル稚内港北防波堤ドームを拝見(北海道遺産・S11年築)
防波堤ドームは、港を強風と荒波を防ぐ目的で建築された全長427m、ゴシック建築を模した重厚なデザインの半アーチ形ドーム。稚内市民のドウダ!の自慢の声も、まことにごもっとも。
ノシャップ岬や宗谷岬よりも、この防波堤ドームは稚内の自慢の”市宝”ですね。
稚内を発つ前宗谷岬へ。「日本最北端の地」と記された石碑を目指してやってくる観光客は数多い。
ところがどっこい宗谷岬、侮れないのが岬の丘陵地帯。通称「宗谷丘陵」(北海道遺産)
この丘陵は、この目で確認できる日本唯一の周氷河地形。
この地形を利用し広大な牧場があり、宗谷黒牛がのんびりと草を食んでいる。岬に行かずとも日本離れした宗谷丘陵は行くべきですぞ。
時刻はお昼。稚内を発つ前に日帰り入浴温泉施設、稚内天然温泉「港のゆ」にドボン!港の絶景を眺め、汽笛が聞こえ、出船入船を眺めて浸かれる天然温泉だ。
みるからに横丁のご隠居的風貌で、頭にタオルを巻いた入道雲のようなオヤジがのぼせ顔で私を睨んでる。互いの目線が湯舟の上を交差し湯気がほとばしる。オヤジさん、私に何やらムニャムニャ語りかけ。
「○?△×?・・・・」なんの呪文を語り掛けてきたのか浴室の反響音と方言混じりで意味不明。こんな場合大概決まり言葉「どちらから来なすった?」と思えば間違いなし。
「華の都 東京近郊です」
「ホォ! 東京かいな どうりで東京のおヒトは垢抜けしていなさる」
「いやいや どうも 恐れ入ります」
「デっ 観光かいな?」
「ヘィ 老後に備えて 温泉と旅先の下調べとでも申しましょうか・・・」
「おぉ 結構な御身分じゃないの。憎いね〜」
「いや〜 恥ずかしい限りでして 地元の方には何かとご迷惑をおかけしてどうもすみません」
「なんの、なんの、いやいや きにしなさんな オレもあやかりたいものじゃて」
「ところで北海道は食べモノと美人が多くてけっこうですね」
「オッそうだ、俺ん家の出戻り娘はいらんかね。オカチメンコだが器量は人並みだ」
「何をおっしゃいますやら 愚妻一人を持てあましている身 このうえまた一人増えますと我が身がもちませぬ」
「ヤッパリダメかね・・・」
てな、和気あいあいとした男同士の忌憚のない裸の会話が湯舟のなかでいつ果てることなく続く・・・。
これもまた地元の民との異文化交流温泉談笑、楽しいひとときである。
【写真は】
・稚内港北防波堤ドーム(北海道遺産)
・旧海軍望楼跡から宗谷岬を望む「日本最北端の地」の石碑
・ 宗谷丘陵 日本離れした広大な牛の放牧地(黒点は牛の群れ)
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