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独りよがりな独善的ホテルバイキング食 見聞録
滞在した札幌のバイキング食事形態に思いをめぐらした。
最近ホテルの夕食・朝食は、どこもかしこも食べ放題のバイキング形式が全盛ですね。
バイキング形式は、ホテル側にとっては体の好い人件費の掛からないお手軽な食事形態。
大テーブルに見てくれイッパイの料理百態を並べ鼻歌を歌っていればあとはお客様が勝手に食べてくださる。
人間、独りぼっちで空しい食事をしていると、つい人間観察をしてしまう。さて、その垣間見たバイキングのひとこまを・・・。
食事スタートと同時にお手盛りお盆に居並ぶ皆さん。なかには目に眼力の光を放つご婦人も。いわゆる偏愛性熱中連続食い症候群病でしょうか?握る箸に力が入っている。
大皿に盛られたローストビーフが残り少なくなってきた。並んでいたオバサマの眼は憤怒の形相で、列に並ぶ紳士に(私のこと)心願殺法で(私が食べるの!盗るなよ!)と鋭く睨んで威圧的オーラーを放っている。
かとおもえば、売れ行き寸前、大ぶり海老フライを無事ゲットしにんまり感イッパイのオバチャマも。
斯様な具合にバイキング形式の夕食は、品位ある麗婦人と思っていた淑女オバサマが突然豹変し、とんでもない行動を垣間見せる罪つくりな食事形態なんでありますね。
確かにバイキング形式は、テーブルの前にこれでもかと各種の料理が並べられ食欲増進を促している。
その料理の品々を見て、つい狂おしい”食思想”が芽生え、いうなれば「モトをとってやろうじゃないか」的脅迫概念が芽生えたとしても不思議ではない。
食のこだわりは人間の尊厳プライドをかなぐり捨て、そこに見られる火花散る葛藤は、我々の祖先ホモ・サピエンスの食の争いと同じ、先祖返りを垣間見ることになる。(なんてね)
お皿を山盛りにし、さらに一皿山盛りに。食事を終え、気がつけば皿には大量の残留食品が残ってるはめに・・・。
周囲の眼が、ホテルの従業員の眼が(ホレ 見ろ 言わんこっちゃないこういうヒトよくいるのよね)と語っている。
こんな食事風景のひとこまに、そのヒトの生きてきた証が偲ばれるんでありまして。
ところでホテルのバイキングは”それなりの味”で、味に”それなりの根性”が染みついていて、その、それなりの”不味い味”もこれまた旅先の食事の醍醐味でありますね。
朝食ともなれば、これまたおもてなし皆無のおなざりバイキング。
夕食のバイキングとは裏腹に、朝食はみるからに投げやり千万な”前夜誂え”朝食支度の趣が透けて見えるえ。
バイキング食大好きヒトには不愉快千万な文言があること陳謝。
独りよがりで独善的な札幌バイキング食事見聞録の一席でした。
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