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暑さも癒え、初秋のこの時期久しぶりに『辻まこと』に慕っている。
絵描き・詩人・山歩きの達人・漫画家・スキー名人・ギターリスト風刺家・ときには奥鬼怒を鉄砲を担いでムササビ撃ち。奥山分け入り岩魚釣りの名人芸。まさにマルチ人間の先駆者。
辻まこと(1913〜1975)どこまでが本業か趣味なのか?いささか不明なれど、ヒトとしての魅力たるや・・・。
父は日本におけるダダイズムの中心的人物『辻潤』母は婦人解放運動家であり、関東大震災時に大杉栄とともに憲兵に虐殺された伊藤野枝。
死後43年も過ぎれば人の記憶から薄らいでくるが、辻まことに関しては死後に人気が沸騰し知れ渡って来た人物も珍しいのではないだろうか。
高価な全集も出版され、自伝も書かれ(西木正明著=夢幻の山旅)全画集も出版され、彼の著書の初版本は古本界では日に々高価な値段につり上がっている。
生前は限られた人にしか名前が知られていなかったが、亡くなってからのウナギ昇りの人気たるや驚きに値する。辻まことの本が次々に出版され愛されるのも、彼の自由奔放な生き方が現代人に魅力的新鮮に写り、その人柄は彼の描く絵を見れば納得できる。
不思議な優しさ、懐かしさ、哀愁を帯びた情感ある温かみのある絵なれど、どこかしらほのかな悲しみを漂わせている。
辻まことの魅力は描いた絵もさることながら、白眉なんと言っても山歩きの”うらやま”を綴った文書でしょうか。
軽妙酒脱、エスプリ満載。巷には山の本は数あれど、辻まことほど知的に洗練された山のエスプリ。大袈裟になるが、辻まことの”数々の裏山?を語った著書は私の”精神安定剤”である。
是非一度、辻まことの魅力溢れた”裏山”のお話をご賞味あれ。
お勧めの著書は「画文集・山の声」「山からの絵本」「山で一泊」
【添付写真】
・自ら彫ったイワナの木彫りをもって。
・1970年代『岳人』の表紙絵も描いておりました。
・直木賞作家 西木正明氏著 辻まことの自伝「夢幻の山旅」
私は、山の名著として検索したのがきっかけで、「辻まこと」作品は、みすず書房の「辻まこと全集」を図書館で借りて少し読みました。
難解で、理解できない所も多いですが、なんともいえない魅力を感じました。
今回、 tokusandesuさんの日記を拝見して「画文集 山の声」が図書館にあったので、借りてみました。以前読んだ「辻まこと全集」と重複している所もあるようですが、カラーの挿絵などあって楽しく今読んでいます。
辻まこと作品は、ヤマレコでは時々話題になるようですが、また tokusandesuさんの日記をきっかけに関連書籍を読もうかと思っています。
heinai さん今日は。辻まことを知ったのは、仰せの「画文集 山の声」
とくに「山で一泊」「山からの絵本」を一読すれば辻まことの魅力に取りつかれるはず。
平凡社ライブラリー(文庫版)で数冊の辻まこと本が出版されております。
必見は「辻まことの世界」(続も)山本夏彦著「夢想庵物語」 池内紀「見知らぬオトカム」宇佐美栄治「辻まことの思い出」
辻まことは何者か?と手早く知るなら、西木正明著の辻まことの生涯を描いた「夢幻の山旅」等々・・・。
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