|
|
|
「アンポンタン」はワタシのことだが「アポイ岳」は帯広から襟裳岬まで日高山脈が南北に長く伸びたその最南端に位置するお山。標高811mの低山ながら「花の山」として知る人ぞ知る有名所。
本名(原名)は「アペオイヌプリ」 意味するところは「火のある所」火山のお山を連想するがさにあらず。諸説色々あるが、アイヌの方々が豊猟を願って火を焚き祈祷を炊いた聖なるお山と。(ビジターセンターでの聞きかじり)
ビジターセンターのスタッフが「アポイ岳は固有種を含む豊富な高山植物の宝庫。そんなことから盗掘されることが絶えなく困ったものだ」と嘆いたおられた。
登山口からすぐに北海道らしいエゾマツ・トドマツの針葉樹林。林床には小さな多様な花々がコンニチハ。中間地点の五合目避難小屋で一休み。
周りの木々の情景からからこの辺りが森林限界の様だ。傍らに「マムシがイッパイ足元注意!」の看板。せっかく機嫌よく登って来たのに脅かしやがる。蛇と賢妻はワタシの大の苦手、疫病神だ。
ふと「🐍看板」は行政が高山植物盗掘対策として、“盗掘人”を登山道以外に入れない脅かし看板ではと思ったが・・・。
避難小屋から山頂までがお花畑の核心部分。馬の背と言われる胸突き八丁の稜線岩場で踏ん張りどころ。
後ろを振り返ると濃い紺碧色の太平洋。北に日高の山並み。足元は天然記念物のカンラン岩石の岩場。山頂は目の前だ。
山頂一帯はダケカンバに囲まれ展望が悪い。一組の登山者が「これから吉田山を経てピンネシリまで縦走します」と、リュックに着けられたクマ除け鈴の音高く颯爽と出発された。日高山脈はヒグマの巣の濃い地域。怖い怖い。
下山し、登山口の広い開放的な芝生広場にエゾシカ⒉匹。私の出現に驚きとんでもない跳躍を見せ柵を飛び越え逃げて行った。
汗した身体を、登山口のアポイ山荘の湯船で身を清めたことはいうまでもない。
・アポイ岳山頂の三角点 周囲は太くなりきれない細面のダケカンバの林
・山頂近くから北面の日高山脈の稜線を観る
・天然記念物「カンラン石」の狭間に咲く高山植物
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する