十割蕎麦に胃の腑がタラコラ身悶えする 】
道の駅「霊山」でお目覚め。見上げれば「嵩山・たけやま・789m」の岩峰岩稜が二つそそり立つ。
吾妻八景一番のお山とあって、下から眺める山姿もなかなかの艶姿。中之条町のシンボル的お山である。嵩山は霊山と中世の山城で知られる独立峰だ。
登山道の行く先々に石仏が鎮座。急斜面を登りきると「天狗の広場」の稜線に辿り着く。
稜線沿いには「小天狗」「中天狗」「大天狗」「天狗の広場」…。
山から降りて地元の長老にお聞きしたところ「嵩山は天狗の住む山として信仰され、祖先の霊魂を祀る神聖な「霊山」として地元で奉られてきた山です」と。
中間の稜線「実城の平」に71体もの観音石仏が居並ぶ。
嵩山は戦国の山城跡でもある。石仏はこの山で自決落城した武将を弔う供養仏。
諸行無常、平家物語ではないが、嵩山は鬼神乱神、諸霊、和魂荒魂が乱舞するお山なんでありますね。
山頂の嵩山(大天狗)の、登りの岩場には、長いクサリ場が取り付けられ最後の“冷や汗”の搔きどころ。
独立峰ということで360度の景勝の大展望が広がり「武尊山・赤城山・榛名山・白根」の山々が望める。
山頂の狭い岩場で、しばし贅沢な止まった時間にわが身をゆだねる。 冷たい山粒子が肌に沁みて風が美味い! そんな秋風のエキスを充分に浴び、心身を爽やかにリフォームしたのでありますね。
3時間の程よい山歩きが楽しめた。
降りて来ればお昼丁度。お腹もグ〜と時を告げる。道の駅、お隣のそば処で新蕎麦の「十割蕎麦」を賞味。
店の奥から香ばしい匂いがプ〜ンと鼻孔を擽る。一口食べて「うう〜」と目と口が溶け込み、蕎麦のように背骨がSの字によじれ、胃がほくそ笑んだ。
・登山口の鳥居から観えるは「男岩」の岩稜
・「嵩山」山頂直下のクサリ場
・「嵩山」山頂
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