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我が身は山の温泉に浸かって湯豆腐状態 】
よりによって、今秋、最も冷え込みが厳しくなった奥日光へ(10月20日)
冷たい朝の空気。風にあたる空気が冷たいと思ったら、空はどんより濁り空。早朝から白いものがフンワリ舞っている。今年初めて見る雪だ。冷え込みが厳しいわけだ。新雪は根雪にならないとの昔からの言い伝えを信じイザ!金精峠へ。
金精峠から温泉ケ岳(ゆせんがたけ)を経て、根名草山の尾根歩きを楽しみ久しぶりに慣れ親しんだ奥鬼怒へ。最奥の日光沢温泉で秋色に染まった温泉に癒されようとの目論みだ。
トンネル前の広場に車を乗り捨て、金精様の祀られた旧金精峠までは急傾斜の登り道。喘ぎ骨折り色即是空、呼吸が歳の年月を語っている。
温泉ケ岳から本格的な山路となる。山の肩から道筋を振り返ると金精峠は足元に。
峠の北側から吹いてくる晩秋の風が、汗ばんだ胸元に忍び込み冷たくて心持がいい。お日様の移動、雲の影が、山もまた生きて表情を変えるものだと教えてくれる。
温泉平は小さな鞍部。下ると念仏平。ここから奥鬼怒までは展望は得られず森の世界だ。
念仏平の避難小屋は新しく生まれかわっている。昔の避難小屋は大きな丸太づくりのログハウス造りで、往時、贅沢な凄い避難小屋があるもんだと感心していたが・・・。が、小屋の内外は汚れ放題、壁には、恥を恥とも思わない醜い悪戯書きに冒されていた。
〇△山岳会参上 〇県何某と、テメエの氏名を記念に書き残す魂胆が理解できず暗澹たる思いに駆られたものだ。
樹林帯を抜けると根名草山頂。根名草山は奥鬼怒の源流を挟んで鬼怒沼山に向かい合った南側の山で、展望が開け、眼下に切込湖、白根山、中禅寺湖に男体山。
枯草の間をガサコサ進む。草は枯れ、紅葉も色あせてはいるが澄んだ晩秋の冷気は爽やかだ。谷を隔てた鬼怒沼の草紅葉は黄金色に輝いている。
奥鬼怒温泉四湯の最奥、日光沢温泉の佇まいは素朴な昔のままだ。透明で豊富なお湯が湯船から溢れている。深夜目が覚め、月明かりのもと露天風呂に身を沈め、わが身はダラリ〜ン状態。。脳みそが豆腐のように崩れていく。山の湯に浸かって月を眺め・・・。これまた、秋の夜長の山旅快楽の極致。
・金精峠からの湯ノ湖 男体山
・奥鬼怒 日光沢温泉
・日光沢温泉 白濁の露天風呂
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