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私にとって蛇は嫌いな部類の生き物だが山歩きをしていると避けて通れない。2016年初めて出会った蛇はマムシだった。保護色で動かないこの蛇が何故目に入るのだろう。先祖代々刷り込まれた記憶が引き継がれているのだろうか?
先ずは聞いた話。
蛇が空を飛ぶ。
田舎の親戚の人が渓流釣りに出かけた。岩を伝って谷を詰めていた時、突然蛇と出くわした。こちらも吃驚したが蛇も吃驚したらしい。谷に向かって斜めになった岩の上を滑ってきてその人を飛び越えたらしい。その様は蛇が胸を開けて(何処が胸なんだ)平たくなって飛び越えていったらしい。その人も吃驚して竿を放り投げたそうなので何処まで信用するかは別にしてその人にとって真実なのだろう。ただ私が出会った蛇で飛んだり飛びついたりする蛇は見た事が無い。縮めた体を一瞬で伸ばす様が飛びつくように見えるだけかも知れない。大蛇やツチノコなどに通じる事なんだろうか。でも空飛ぶ蛇に出会ってみたい。
臭いで解る。
田舎の私の父親は臭いでマムシの有無を知る事が出来る。実際、親子二人で歩いているとこの辺にマムシが居ると言う。私はその場所でどんなに鼻をきかせてもかぎ分ける事が出来なかった。今でもマムシを見つけても変わった臭いがするとは思えない。
岩ハミ
マムシの事を四国の田舎でハミと呼んでいた。子供の頃、岩場には岩ハミが居るとよく言われていた。トカゲのように足がある蛇で岩の色をしているらしいしそれに噛まれると死ぬと言う。子供達が危ない岩場に近付かない様に大人が作った話らしいが、子供の頃はそれを信じて岩場の近くは息を止めて走り抜けたものだった。
ここからは見た話。
尻尾を振る蛇。
山登りをしていた時、疲れて立ったままで休憩をしていた。シューと微かな音に気付いた。音をする方を見るとそこにはマムシがいた。尻尾を小刻みに震わせていたのだった。ストックで頭を撫でるともっと怒ってストックの先に噛みついてきた。よい子は真似しないようにね。
逃げない蛇
山で出会う蛇の殆どはこちらが気付く前に逃げて行く。しかし希に逃げない蛇と出会う事がある。マムシもそうだがヤマカガシも逃げない。共通しているのは毒蛇と言う事だ。逃げない蛇には注意した方が良い。
黒い蛇。
田舎では黒い蛇の事をカラス蛇と呼んでいた。最近までそんな種類の蛇がいると思っていた。ネットで調べると黒化した蛇らしい。勿論マムシもヤマカガシもその他の蛇も黒化するらしい。黒い蛇で逃げないのはヤマカガシかも知れない。
悪ガキだった頃の思い出。
まだ子供だった頃、石垣の中にお腹が異様に膨れた蛇が蛇がいた。悪ガキ数人で棒で突いていたら石垣の奥に居た蛇が体を伸ばして噛みついた。噛まれた悪ガキの一人は泣き出した。余程痛かったらしい。
噛まれた指には二つの赤い点が残されていた。
器用な蛇。
いずれも一度しかお目に掛かった事は無いが、出会い頭に蛇と出会った。逃げ場が無かった蛇が木に登った。一瞬の事だった。すぐに梢に見えなくなった。蛇は実に上手に木登りが出来るのを初めて知った。また笹をかき分け歩いていた時、これまた出会った蛇は泳ぐように笹の上を逃げていった。木登りだけで無く泳ぎも上手だった。
災難を受けた蛇。
山歩きからの帰り何気なく釣り人を眺めていたら大きく竿を曲げた。どんな大物かと近付いて行くとそれは長い蛇だった。わざと釣ったのか偶然掛かったのかは知らないが最後まで見る気が無くなりその場を離れた。その後釣り人がどうしたかは知らない。
満月の夜。
住宅街を歩いていた。前方に何やら光る棒が横向きに落ちていた。何も気にせず歩いていたら突然棒が動いた。そう、それはそこそこの大きさの蛇だった。踏まなくて良かったと胸を撫で下ろした。
yjin様はじめまして。
子供の頃、神社で遊んでいると何やらざわざわと人だかりが…?
大きな木の中程に白ヘビがいたのです。
場所が場所だけに凄いオーラを放っておりました。
生物学的には、白子(色素変異体)ですが、見た者に長寿や財産運をもたらす神の使いとの伝承が有るようです。
ちなみに財産運はさっぱりなので長寿にでも期待してみます。(^^;
honestyさん こんばんは。
白い蛇は見た事がありません。白馬、白鹿など伝説にも出てきて随分有難そうですね。伝え聞いた話では山口県に天然記念物に指定された白蛇が居るらしいですね。それ以外の場所で見られたのなら強運の持ち主と言えるのでは無いでしょうか。私もあやかりたいです。
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