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京都市の外れ、京都北山を這いずり回っていた時、足元に小さい白っぽい花が咲いているのを見つけた。名前も知らないし、今までに見た事の無い花だったので写真を撮って調べた。図鑑によるとサクライソウと言う花だった。もう少し調べて行くと京都府の絶滅危惧種らしかった。
全国的にごくまれな植物で、近畿では京都府のみに記録されている。1954年以来情報がなく、すでに絶滅している可能性もあるが、調査困難な種類であるためこのランクとする。(京都府レッドデータブック2015年版より転載)
その後の山歩きで近隣地域ではあるが他に2ヶ所の場所にも咲いて(自生)いるのを見た。次の年に、同じ自生地を訪ねて見ると、最初に見た所では沢山咲いていた。その他の2ヶ所の内1ヶ所では全く見なかった。この場所は京都北山にも甚大な被害を与えた台風の被害地だった事もあり、日陰が少なくなり乾燥が進んだのが原因だろうか?
もう1ヶ所は僅かではあるが花はあった。今年については両方共に、全く未確認である。
そして今年は花期に自生地を訪問してみた。最初に見つけた場所では今回も咲いていてくれた。半世紀の間、観察された情報が無かったサクライソウ、京都府ではまだ生き残っていたし、これで自生していると言えるだろう。ちなみに京都府レッドデータブックもこの項目は加筆されるらしい。
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