全国の何ヶ所かには、紅葉の時期に咲く桜があります。高知県でも、西日本一の高所山岳道路(最高所は約1700m)、UF0ライン(町道瓶ケ森線=旧瓶ケ森林道)の東の起点、旧寒風山トンネルの高知県側の上り口、国道194号の寒風山トンネル東口周辺では、先週、桜並木の約七割の花が開花していました。
但し、一般の桜より花弁が小さいため、道行くドライバーの中で気づく者は殆どいません。
場所は国道の方の寒風山トンネル東口から下った所。国道の西沿いの二ヶ所と、丸石橋を渡った所。後者の方は、紅葉も一緒に楽しめます。但し、紅葉はあと10日位待った方がいいでしょう。
丸石橋と寒風山トンネルとの間にあるY字路を入ると、食事処兼宿泊所の「一の谷やかた」があります。ここの支配人は一の谷地区唯一の住人ですが、一族始祖は平家落人です。屋島の合戦に敗れた後、この地に落ちてきたのです。
その落人の頭領が山内下七郎で、源氏の残党狩りとの武勇伝が語り継がれており、史跡が一の谷に点在しています。但し、前述の支配人は長年東京で暮らしていたため、史跡については殆ど把握していません。尤も、私は県下各地の郷土書を所蔵しているため、それを見て史跡を探訪しましたが。
一の谷は紅葉の名所としても知られており、11月に入ると行楽客が大勢訪れ、やかたで食事をします。店内には囲炉裏があり、アメゴの串焼きや鱒の刺身、その他山菜料理が出ます。
温泉もあり、渓谷に突き出す形で「滝見岩風呂」も建設されています。
渓谷沿いの遊歩道は途中で橋が90度傾いたり、丸太が腐っているものがあり、一般行楽客は辿ることができません。しかし登山経験者なら、そのような橋をクリアできると思うので、終点まで行き、猪ケ滝等を鑑賞できます。
途中には、落人が潜んでいたのではないかと思われる岩屋のような岩もあります。
四国以外の方は、寒風山その他の高山に登山する際、宿泊すればいいでしょう。但し、風流な宿故、瓶ケ森側の山荘しらさより料金は若干高め。
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