四国の東西南北端の岬の内、最北端(本土)の竹居観音崎以外には、戦争遺跡があることをご存知でしょうか。
最西端岬、伊方町の佐田岬については、以前、私の超常体験について述べた陸軍豊予要塞第一砲台施設群と、洞穴式榴弾砲陣地群です。その時触れた個別施設以外では、キャンプ場管理舎が横穴式発電室跡で、遊歩道沿いには探照灯格納壕も残置しています。
岬に近い山では以前、ヤマケイの月刊誌で伽藍山(414m)が取り上げられたことがありましたが、山頂まで車道化されています。展望台前には防空監視哨の聴音壕がきれいな形で残っています。
最東端は阿南市の蒲生田岬ですが、蒲生田湿原と燈台を結ぶ回遊遊歩道の最高所の、海側に竪穴があり、そこに海軍レーダーの基礎が残っています。下方斜面には夥しい数の壕跡がありますが、皆、崩れて埋まっています。
岬に近い山では有名峰、明神山(442m)があり、海原の大展望が広がっています。
最南端岬は屈指の観光地、土佐清水市の足摺岬ですが、昭和50年代まで、投身自殺のメッカだった岬の展望台(監視カメラ設置で自殺者はいなくなった)は海軍望楼跡。ジョン万次郎の銅像側のトイレ付近に兵舎がありました。
更に足摺半島東側の県道の「足摺東口」バス停北西の四差路から、足摺林道を上がって行った所にある、国交省大阪航空局施設跡東の丘と、林道の北側の尾根を上がって行った所には、蒲生田岬のものより一回り大きな海軍レーダーの基礎が残っています。その他、発電所跡や兵舎跡、機銃陣地跡、トーチカ等も。
また、足摺岬中学校北の山中にある国民学校跡周辺には、陸軍の複数のレーダー跡や発電所跡も。
足摺の戦跡に近い山は、足摺スカイライン沿いにある白皇山(しらおさん・458m)がありますが、10/26更新のNHKみちしるサイトに、私が「足摺にそびえる日本ピラミッド」というタイトルで山頂の加工された巨石の写真を投稿しています。
日本ピラミッドとは神社の原形とされる、一万年以上前の超古代祭祀遺跡で、大小二座の円錐形の山の山頂部を加工したもの。全国で最も有名な日本ピラミッドは広島県の葦嶽山と鬼叫山。これはヤマレコの山行記録にも投稿されているでしょう。
尚、白皇山は本殿山で、拝殿山はその西の三ツ石山。
因みに最果てとは真逆の、日本の中心地は徳島県東みよし町の山にあり、測量標石も設置されています。近くまで車道もあり、案内板も完備。
最果てと真ん中と戦跡とスーパー低山、こんな山歩きもアリじゃない?
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