市販のガイドブック掲載の山を何年も登っていると、「皆のあまり登らない山へ登ってみたい」という欲求が出てくるものと思います。
無名峰ピークハンターたちは地形図からそのような山を探し、自分でルートを見つけ、登頂しているのですが、その法則を紹介しましょう。
円錐形の独立峰や、尾根の形がないような山の場合は別ですが、基本的にルートは尾根上にあります。
まず、稜線に車道が達している箇所がないか地形図で調べます。あればそこが登山口です。複数ある場合は、山頂との高度差が少ない方を選びます。
稜線に車道が通じてない場合は、稜線や山頂に直結している尾根に到達している車道や、送電線が走っている尾根や社寺マークが掲載されている尾根に通じている車道を探します。稜線とは、当該山を基本にした場合、高いピークを結ぶ尾根のことです。
送電線が走っていれば鉄塔巡視路があり、社寺があれば参道があります。
また、私は当該山が国有林の場合、民有林との境界を探します。昭和期は5年に一度位の割合で、森林官が境界を刈り分けていたからです。境界が尾根上にある場合は、登れることがあります。
境界上には、民有林側に「山」と記され、国有林側に番号が記された石標や黄色いプラスティック標柱が設置されています。これを「境界目出し標」と言います。
境界が記されているのは2万分の1の縮尺の国有林施業計画図ですが、一枚2,000円もするため、ピークハンターで所有している者は殆どいません。私は県内全ての図を購入していますが。
ピークハントとは別に街道歩きが好きな方もいるものと思いますが、市販書等に乗っていない街道については、まず、地元の県教委の「歴史の道調査報告書」で、当該街道がないか否かを探します。販売はされてないのですが、たまに古書店にあることがあります。なければ地元の県立図書館で閲覧します。
それもない場合、国土地理院本局で、最古の明治期の地形図(複写)を申請・入手します。一枚500円だったと思います。
明治期の地形図は、現代のものとは記載の線種が異なるのですが、二重実線で記されているのが、明治期に造成された「くるまみち」や郡道です。くるまみちとは、人力車や大八車等が通れる道のことです。
それは藩政期の街道ではありませんから、二重破線の道を探します。現代の地形図で二重破線のものは、主に私有地の道路ですが、明治期のものは、藩政期からの主要往還を記している場合が多いのです。
このようにして私はルート開拓した無名峰は100座以上、街道は四国と山口県を中心に往復1,000km以上踏査しています。尤も無名峰ピークハンターからすれば、100座は少ない方で、私の地元県では500座以上開拓したピークハンターもいます。
例え展望が悪くても、自分でルート開拓した山に登頂すれば感動があるはずです。静かな山頂で自分だけの時間を。
はじめまして。
私の場合はなんといっても地形図です。
地形図を眺めていると、等高線の緩いところが繋がっているかどうか。
つまり尾根が白っぽいところがうまく繋がっているかどうかを見ます。
末端が林道や登山道の場合、また、沢沿いに道が途中までついているような場合、特に1500mくらいまでの低山では十中八九尾根に道がついていることが多いです。
水源巡視路、送電線巡視路、林業用仕事道、境界の切り開き、ぜんまい道、山菜きのこ道、猟師道、獣道などなど。
冬は下草が枯れるので、夏に比べたらヤブコギもたいしたことありません。(寡雪の里山など)
なのでこれからが徘徊シーズンですね!
ただ、地図にない林道がいきなり現れて建設中だったりするので、ルートが寸断されたり想定と大きく違っていたりすることもあります。
私はいつでも懸垂下降できる準備をしていきます。
時間の読みがちょっと難しい場合もあるかな。
地形図/コンパス、笛、ヘッデン、非常食は言うに及ばず、ビバーク装備、携帯あるいは無線(替バッテリー)、救急用具、は必携と思います。
もちろん、これらは通常の日帰りハイキングでも当然ながら必携とは思いますが。
何度も熊には遭遇していますが、幸い今のところ喰われていません
あやしいときは、笛をピィピィやってます。
おはようございます。
いつもmarowsさんのレコや日記を拝見してため息
ハァーすごいわ って。とてもマネできんし
里山歩きをしている時に勝手にショートカットしたら
出た場所はトゲトゲの木に阻まれて目の前に林道があるのに
出られなくてガックシ元の道まで上り返したり
よしここでショートカットって思ったらコンクリートの道路横の
壁だったり・・・
呆然とコンクリートの壁の上からアスファルトの道路ながめたり
知らないところ歩くって難しいわ
無知な私 がやっちゃいかんわ
お二人ともいきなりガサガサ現れて熊に間違えられそう
gogo1528さん、書き込み、有難う御座います。
私は崩壊している危険性があるため、沢伝いには登りませんが、沢沿いはきついでしょう?かなりの気力と体力が必要でしょうね。
2000メートル級峰では、藪漕ぎは冬場、大したことないかも知れませんが、1500m級峰以下になると、竹のように太いスズタケが年中繁茂していて、オーバース゛ボンが破れることもよくあります。
熊に遭遇すると生きた心地はしないでしょう?私は熊らしい足音や、野犬が草木を揺らす音は聞いたことがありますが、実際に出合ったことはありません。里や岬で霊には遭遇したことはありますが・・・関係あらへん
tomuyanさん、いつもどうもです。
私も地形図を持たずに入山していた20代の頃は、よく道を見失っていました。リング・ワンデルング(輪形彷徨)になったことも。
でも本来、読図は難しくないんですよ。地形は谷と尾根で成り立っているから、常に視界に入る凸部と凹部を把握していれば、現在地と進路を見失うことはありません。
私は熊には会ったことがありませんが、各種動物には何度か。それはまた日記に書きますね。
marowsさん、そんなたいそうなことは全然ないのです
私が晩秋から厳冬期の間に徘徊するのはのんびり癒しを求めてる意味が大きいもので。
日帰りでも泊まりでも必ず酒とつまみと温泉セットを背負って行きます
無雪期は沢登り一辺倒なのですが、それはそれで充実して楽しいのですが、結構緊張感を伴います。
これから開放されてただ歩くだけのハイキングは誠にお気楽でゆるゆると楽しいです。
10月も半ばを過ぎたあたりから、シャブシャブや鍋での宴会目当てにハイキングを楽しみ始めます。
キノコ採りが主目的に近いのですが、まあこれは、あえて重荷にすることで冬に向けてのボッカトレーニングの意味も兼ねてはいますが。
10月や11月くらいですとまだまだ飯豊だの越後三山だのその他疲れる山にも行きますが、それから冬の間は山スキーや雪稜の合間に主に1700m以下の中低山を徘徊しています。
静かに落ち葉を踏みしめる広い尾根、ふっくらとした足跡のない白い山をしみじみと歩くのが大好きなので。
誰も居ないところが好きです。
沢から尾根に上がるときも道があるところがほとんどですし、緩い尾根を選べばどうということはありません。
普段からエグいヤブコギばかりしているので(笑)、カラカラに乾いた低山のヤブは可愛いものです。
こういうことをしてると一発で服に穴が開くので、もともと高級品は身に付けてないのです。(というか買うお金がありません! )
私が山で一番怖いのは野犬とお化けです
山で野犬に襲われた経験はないんですけど…
gogo1528さんはキノコ採り(毒キノコとの見分けが難しそう )時にも歩荷練習に利用される等、年中心身共にハード登山をされているようですね。
酒は、私も登山や街道踏査時、必ずザックに入れます。夏場はチューハイやハイボール、冬場は熱燗機能付の「燗番娘」等。但し、今年、尿管結石を患ったせいで、一日一本しか飲酒することができません(一生)
毎週無名峰登山を行っていた頃、冬場は標高数百メートル以下のスーパー低山(皆、無名峰)に登っていました。特に正月は毎年、2〜4泊ほどして海岸に近い山を開拓していました。
今年の年末年始は、広島のとびしま海道の全ての島の最高峰に登頂する予定。なぜか冬になると、山から海を眺めたくなるのです。
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