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復活の山として選んだのは、できるだけ負担が少ないと決めていた車山です。素晴らしい景色が広がるこの山で、改めて自分の足で歩ける喜びを噛み締めたいと思いました。
車山肩駐車場からスタートし、車山ピークを目指し、車山湿原をまわり、沢渡を経由して戻ってくる約6kmのコース。午前8時にスタートし、所要時間は3時間を見込んでいました。
久しぶりの登山、準備はしっかりしたつもりでしたが、やはりどこか忘れ物があるような、フワフワした感覚でした(笑)。でも、山への一歩を踏み出した時の、あの独特の空気感。それは、どんなリハビリよりも良いものでした。
ペースは当然、ゆっくりです。登りに関しては、事前に想定していた通り、特に問題なく進むことができました。足の感触を確かめながら、一歩一歩丁寧に。
問題は、やはり下りでした。特に階段の下りは、想像以上に難儀しました。そして、湿原に整備された不安定な木道も、思いのほかバランスを取るのが難しかったです。これは、やはりまだ左右のバランスを取るための筋肉(特に中殿筋)が弱いことを痛感させられました。
結局、所要時間は計画よりも1時間遅い4時間でゴール。体力の回復は道半ばだと改めて感じましたが、それ以上に大きな感動がありました。
霧ヶ峰の空はどこまでも青く、遮るもののない広大な景色が目の前に広がっていました。車山のピークからは、北アルプス、中央アルプス、南アルプスまで、名だたる山々がすべて見渡せる最高のコンディション。湿原から見た空と山と緑の絶景に、怪我をしていることも忘れ、ただただ感動しっぱなしでした。
何よりも、この景色を、この場所で、再び自分の足で見ることができた。その事実に、感無量でした。諦めずにリハビリを続け、山に戻ってこられたことに、感謝しかありません。
今回の山行は、まだまだ課題があることを教えてくれましたが、それ以上に大きな希望を与えてくれました。焦らず、着実に、また山に戻る。今日の一歩が、その確かな一歩になったと信じています。
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