今日はハイキングクラブの山行の日。
入っているクラブは4段階のランク制になっている。少し前ランクが一つ上がってBランクになった。これで、参加できる山行が少し増える。
今日はBランクの山行に初めて参加する。今までより少し距離や高低差が大きくなる。
・・といっても、一人で長めの距離を歩いたりもしているからそれ程の不安感もない。
今日は怖そうなところ（高所恐怖症です）もあまりないとのこと、思いっきり、楽しまなくては。
参加メンバーを見ると、私が最年少。他の皆さんは10歳以上年上で、70代の方も多く、最年長は80代。私もこう有りたい、と思う。
が、そううまくもいかないだろう。
ハイキングを始めてまだ数ヶ月だけれど、自分の登山の寿命はあと5年くらいではないかと思っている。なんの根拠もない、ただの勘だけど。
私はあまり自覚はないが腎臓が悪い。
若い頃から検査をする度、血尿が出ていた。
体質、で片付けられていたが、5年ほど前に改めて精査し、ある病名を告げられた。難病に指定されていて、治療法はないという病気。
→（後日∶改めて調べてみたら、初期であれば治療法も少しはあるようでした。私に適応されるかはわからないのですが、専門医に改めて聞きに行こうと思います。）
ただ、この病気、予後の振り幅が大きい。
悪くなれば腎不全から透析が必要となる人がいる一方、生涯なんの症状もないまま過ごせる人もいるという。
→（後日：調べたらちょっと違って、とてもゆっくりの場合もあるけど、結局腎細胞は壊れていってしまうみたいでした。ネットで調べたのと、お医者さんに言われたのと、微妙にちがーう💦）
『タンパク尿が出るようになったら、通院して』そう言われて、5年。自分で定期的に検査するほかは、なんの制限もない生活をしていた。
タンパク尿は一度もでなかった。このまま何事もなく過ごせるような気がして、油断していた。
昨年末、検査試薬が切れて、買いに行かなきゃな、そう思いながら半年以上が過ぎていた。
先週末、暑い中ハイキングをし、ごく軽い熱中症かな？と思われる症状があった。自宅に帰ったら体重が1キロ減っていた。
ダイエット中だったので、あろうことか一瞬喜んでしまうが、すぐに軽い脱水と気づく。そういえば、たくさん飲んでいたけど、トイレにあまりいかなかったな・・・。
脱水は、腎臓にとても悪いらしい。水分を多めに摂ることが、腎臓にはいいらしい。（腎機能が正常な場合の話）だから、普段から水分は多くとるようにしている。山行でも他の人よりはたくさんの水分をとっている。が、それ以上に汗をかいた。
翌日、内科で検査をした。尿タンパク、陽性だった。
油断しきっていた私は、結果を見て谷底に突き落とされたような心持ちだった。
この半年、腎臓に悪いことをいっぱいした。ストレスや疲労が蓄積した時期があった、慢性的に睡眠不足だ、膀胱炎になった、痛みがひどくロキソニンを乱用した時期があった（ロキソニンは特に腎臓に悪いそうだ）、そして、ハイキングをはじめた。
山行中は、トイレ事情もあり、多かれ少なかれ水分を制限すると思う。汗もたくさんかくので体は脱水に傾く。山行は腎臓に悪い、始めてすぐに気がついていた。
医師に聞いてみる。
「どのくらいの水分不足で腎臓に影響が出ますか？」
『尿の色が濃くなったら、もう細胞は死ぬだろうね』
・・・・・。
半年以上検査していなかったから、いつから陽性だったかわからない。前の日の影響で一時的なのか、ずっと継続的なのか・・。
不安に引きづられそうになるのを必死で引き戻す。
まず、試薬を買おう。しばらく、毎日検査して、陽性が続くなら、病院を予約しよう。今からだと予約が取れるのは半年先だろうから、いつもの内科に頼んで採血して腎機能を見てもらおう。もしとても悪かったら、半年待てないから、電話して何とかならないか聞いてみよう。子どものためにも私は長生きしなきゃならない。
山登りは・・・もうだめかな。
その後、検査を1週間続け、2日だけ陽性となり、あとは正常に戻った。
風邪を引いたり、体調が悪いときなど一時的にタンパクが陽性になることはある、元に戻ればそれでよい、毎日続くようになったら、また来なさい。
専門医に言われたことを思い出す。
今回はセーフだったらしい。
そして、今また、山に向かっている。
今日は、いつも以上に水分の取り方に気をつける。
そして、家に帰ってからと明日の朝、忘れずに、検査する。
これからの山行でもそうする。
定期的な検査も忘れない。
なんとなく、山行はあと5年だと思っていた。
だから、やりたいことを、急いでやろうと思っていた。
でも、そうじゃない。
ちゃんと自分の体調と向き合って、気をつけて、メンテナンスして、ゆっくりからだと付き合ってゆくのだ。山歩きが体に与える影響を、自分できちんとチェックしなくては。
子どものためにも私は心健やかに（だから山行は大事！）長生きしなければならない。
軽い脱水でも腎臓の細胞は死ぬそうだ。けれど、細胞は再生もするはず。腎臓に優しい生活をして、再生を促すんだ。（私の解釈。違うかもしれない、今度また医師に聞きに行く。）
→（後日∶壊れた腎細胞は再生しないそうです。また、低下した腎機能ももとに戻ることはないそうです・・・。腎臓は、大切に、大切にしないとならないのですね・・・。）
まず水分を十分に取る。塩分も控えよう。腎臓の血流を良くするためにしっかり休息を取ろう。腎臓に悪い薬は飲まないようにしよう。
山行中も水分に気をつけよう、トイレの位置を下調べするようにしよう。
この年になれば、多かれ少なかれ、みんな何かしらの不調はあるだろう。それが私には腎臓。（ホントは、他にも膝とか肩とか腰とか色々あるけど）
みんなそれぞれ、自分の体と向き合いながら、山行を続けているのだろう。
今日のハイキングクラブの山行、最年長は82歳。私も、それを目指して、自分の体と向き合っていこうと思う。
今日の想いを忘れないための覚書。
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