『自分にも登れるかな、、、』
「登れるさ、きっと」
その人は永く音信不通だった。
昨年。
12月の声を聴こうとするある日、友人からの電話。
(あの子、見つかったってよ)
「あの子、、って誰よ?」
あの子??
あの子って、、、もしや、、
保育園から高校までずっと一緒だった。
そう、ずっと、、
家も近く、学校の行き帰りも一緒だった。
おんなじ高校に行く、って聞いたときは嬉しくて、内心ニヤけていた。
当時としては珍しい野球部の女子マネになった。
ライン引いたり、ノック補助したり、道具の管理やら、、と甲斐甲斐しくこなしてたのが目に焼き付いている。
最後の夏が終わり重い怪我をしたオレは、夏休みが終わっても病院のベッドで鬱々としていた。
毎日のように見舞いに訪れ、一方的にとりとめのない話をして、帰る際には必ずノートを放り投げ、必ずこう言った。
『落書きしないでよ・・・』
進学の話が本格化し始めた秋の終わり、ようやく学校に復帰。
『大学行くんでしょ?』
「あんまし勉強してねぇし、、」
オレの受験勉強に事あるごとに付き合ってくれた。
そのおかげかどうかは別として、出席日数はギリギリだったが、なんとか卒業確定と進学の意思表示をすることができた。
志望校は当然といえば当然だがお互い違ってて、それが解ってたとはいえ寂しかった。
めでたく二人ともそれぞれの志望大学に合格したが、こっから全く違う道を歩くことになった。
彼女はその後堅実に大学を卒業、無難な企業に就職してOLに。
オレはというとキャンパスにもろくに行かず、ここぞとばかり遊びまくり、果ては留年を重ね2年余計に在学、彼女とはいつしか連絡を取ることもおろそかになる。
そしてほどなく、文字通り疎遠になった。
オレはいつの間にか彼女の存在も、かつて受けた恩も忘れてしまう大馬鹿者に成り下がり、最低のオトコになっちまった。
なんとか卒業した年の暮、いやいやながら同窓会に顔を出した。
『彼女ケッコンしたってよ』
「彼女って??」
『オマエ〜、忘れたのかよ〜ヒデェ奴だな』
彼女って、、、
はるか昔の想い出が蘇り、懐かしさと裏腹に、意識の奥底にしまい込んでいてノドに引っかかってた感情が噴き出してきた。
当時はまだネットも十分に普及しておらず、したがってスマホやSNSなんてぇ便利なもんはなく連絡の取りようがない。
友人にも聴いてみたが、、
『なんでもご両親が相次いで亡くなってな、家ももう無く、どこの誰とケッコンしたのかも皆目わからんそうだ』
それから数年が経ちオレはケッコンした。
が、数年後不覚にもバツがついた。
オレは一人息子を育てることと仕事に忙殺され、両親をはじめ色んな人たちに迷惑をかけながら、慌ただしすぎる生活を送るようになった。
オレは二度目の過ちを犯し、再び彼女を思い出すことも、そのきっかけも失ってしまった、、ノダった、、、、
………
「あの子、、って、、、たえ子??」
『そうだよ、、いつも一緒にいた、たえちゃんだよ』
彼女の、たえ子の屈託のない笑顔が一瞬にしてよみがえる。
大げさに言えば生死さえも定かじゃなかった幼なじみ、その映像がよぎり、同時にいろんな感情が吹き出す。
あれからいったいどれくらいの時間が経ったんだろう・・・
『秩父にいるってよ、大野原って駅あるだろ?あの近くに独り住まいしてるってさ、オマエ仲良かったじゃん、だから一応知らせとこうと思ってな、連絡先とか解ったとしても今はまだ教えねぇから』
物事の発端つうもんは いつも唐突に始まるが、この話がはたして始まりなのか終わりなのかもわからない。
ただ、今後のオレの生活にこの話が複雑にくい込んでくるのは間違いはない、と確信する。
長くなりそうなので、また次回、、、
journeyさんのお話を聞きますよ😊
ご無沙汰してます
レコでの 意味深な終わり方・・
その後 無事に会えたのか・・
そういうことでしたか
人生いろいろ(島倉千代子ではないですよ) journey
さんの波乱万丈の人生をここまでさらけ出して話しちゃっていいんですか・・
続きも とても気になります
その後の生活にも・・😲
この話しはシリーズ化でしょうか
次回作 楽しみです😄
雪かき事件で痛めた胸は回復してきているようで良かったです
実は姐さん 今週の日曜日にぎっくり腰!
悶絶の日を過ごしやっとまともに歩けるようになったところです
仕事が体力仕事なので今週はとりあえず休んでます
前屈技 ひねり技に勝てないので散歩から初めます
コメントありがとうございます!
大変遅くなりました、ごめんなさい、、
波乱万丈ってわけじゃあありませぬが、カミングアウトして楽になりたい、答えを探したい、ってのが、公開した正直な理由です。
稚拙な文章でお見苦しいんですが、この大バカ者の話を聴いてあげてくださいませ。
ぎっくり腰ですかぁ〜、、それはそれはお大事にして、ゆっくりお休みくださいね、神様が「休め」と言ってるのかもしれません。
無理は禁物、散歩も控えめにね。
愉快な山行レコ、次回も楽しみにしてますので!
これは、ノンフィクションですよね
ベタなストーリー展開(
姐さんへのお返事にも書きましたが、答えを探したい、どうすればいいのか、その指針のカケラでもいいから見つけたくて、公開に踏み切りました。
フィクションだろ、釣りじゃないか?
なんてご意見がでる、ってのももちろん覚悟の上です。
えと、さらけ出すのはどMだからでしょうか?
山とは直接的には関係が薄い話ですが、どうか聞いてやってください、わらをも掴むとはまさにこんなことなのかな?と思っちゃってる次第です。
いつもレコ拝見してます。
次回も精力的な山行、期待してます。
では、ジャニでした。
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