ぼくの話を聞いとくれ：たえこと会えたこと、これからのこと

2024年03月04日 00:03未分類全体に公開

ぼくの話を聞いとくれ：たえこと会えたこと、これからのこと

『おじさんになったね』
開口一番こんなことを言われ、ふわっと肩の力が抜けた。
････
昨年12月初旬、彼女宅からほど近いバーガーショップ。
わかんないと困るから、、と、身なりを教えあったが、それも杞憂だった。

「そっちだって、、、」『オバさんだもんｗｗ』
覆いかぶさるように言うのは緊張を隠そうとしてる証拠かもしれぬが、笑ってくれて、さらに楽になった。
････
ケッコン１０年後くらいにご主人と死別、一人娘がいて、５年ほど前に結婚。
そか、、だから独り暮らしなんだ、、、

『年が離れてたからね、、娘ができただけでもヨカッタ、、』
一方的に話すのは、変わらず昔のまま。

見合い結婚だということ、父親、たっての願いだったようだ。
姑との折り合いが悪く苦労したこと。
ご主人が亡くなってほどなく姑も鬼籍に入り、そこから娘と二人暮らしだった、ということ
残してくれた蓄えがあるから食うのに困ってはいないけど、世間ずれしないためにフルタイムで働いてること
さほど大きくない家だけど、独りだと最近広く感じてきた、ってこと

オトコ作ろうと思ったけどできなかったしやらなかった、とも。
「どしてさ？」
『そんなこと聞くなってばよ！』

「どして秩父なんだ？？」
『秩父の小金持ちだったんだよ実家が。結婚するときにこの家建ててもらってさ、そっからずっとここ』

病気もしたようで、、『１５年位前かな、、病気のせいでオンナじゃなくなっちゃったよwww』
ころころと笑いながら言うもの変わらない。
ホントは寂しいくせに、、

同級生の女子一人だけと付き合いがあるという。
その子を伝手に、辿って辿って、オレの連絡先が分かったようだった。
『ジャニくんのことはだいたい知ってるよ、バツついてんのもね、山、やってんでしょ？？』
その後のオレのことも、その子を媒介にして大まかには知ってたようだった。
『だから、わざわざ言わなくてもいいから、みぃ～んな知ってるからwww』
まったくオンナの情報網はコワい、、
････
「今まで、、」
『え？』
「今までほっといてゴメン、、」
『･･･････』
急に顔を覆う。
「ほっといて悪かったよ」
『ホントだよ～～放置プレイし過ぎだよwww』
泣き笑いだった。
『ジャニ君とケッコンしたかったんだからねホントはwww』
「泣くなよ」
『泣いてねぇよ』
目と鼻が真っ赤だった。
「鼻水出てんじゃん」
『･･･････』
「鼻かめよ」
『言われなくてもかむし』

「えと、、」
『何さ』鼻をかみながら言う
「時々会いに行ってもいいか？」
『･･･････』
「ダメか、、」
『ダメ』
「う、、」
『時々じゃダメ』「へ？」
『週１か週２か週３か、、、あ、週４でも週５でもいいよwww』
「(-_-;)」
『ジョーダンだしwww』
冗談に聞こえないのが、今のオレの精神状態を如実に表していた。

まずオレは、何かをせねばならぬ。
せねばならぬが、どうすればいいのか？？

たえこに会いたかったし、たえこと一緒にいたかったが今まで出来なかった。
過去は過去としてお互いを受け止めよう。
そして、出来るだけ一緒の時間を作ろう、そして、一緒に出来る何かをしよう。

『どっか連れてけ、、、』鼻をかみながら言う。

窓から、美の山が見えるそうだ。
季節になればピンク色に染まる。
そこを歩いてみたいという。
これから芽吹いて花開く季節になるから、きれいだろう。

オレ達はお互いの、これまでとこれからの気持ちを伝えあった。
そして納得しつつお互いを改めて認識したんだった。
この先どうなるのかはわからぬし、そんなことはそうだっていいノダった。

ある程度年を重ねた。
この先は今を生きることが、より大事になる。
今を大切にしよう、と誓い合った。

ティッシュの山になったテーブルの上を片付け終え、たえこは言う。

『あたしにも登れるかな、、』
「登れるさ、きっと、、」

おわるノダ。

------------
気持ちを整理するつもりで始めましたが、予想外に長々と書いてしまい、大変申し訳ございませんでした。
一応終わりにしますが、機会を作って「その後」をご報告するつもりです。

読んでいただいた方々並びに、コメントされた方々、拍手をいただいた方々、本当にありがとうございました。

2024-02-26 ぼくの話を聞いとくれ：洗濯機は

お気に入りした人

人

拍手で応援

拍手した人

拍手

訪問者数：380人