11月下旬、たえこが見つかった、って話は前回まで。
・・・・・
たえこは幼馴染で、高校卒業までずっと一緒だった。
恋心、、もしかするとそんな表現に似た感情も抱いていたのかもしれぬ。
オレにとって高校生という時期は強烈な色をしていて、濃密で、その色は後の人格形成や人生設計に良くも悪くも大きな変化をもたらした。
そんな時期にたえことオレは、互いに影響しあった、、いやオレが一方的に助けられた、って言っていい。
たえこの存在がなかったら今のオレはいないと言ってよかったノダ。
(その詳細は前回を読んでくれぃ)
たえこがオレに対して同じ感情をいだいていたかどうか、それは定かじゃないし、そんなことはこの際どうだっていいノダった。
とにかく、、、
たえこの所在が判明したわけで、オレの頭ん中は洗濯機と化し、いろんな感情がグルグルと回りはじめ、攪拌しはじめた、、ノダった。
・・・・・
なぜだ?なぜこの時期に?
ケッコンしたって言ってたよな?なぜ独り暮らしなんだ?
なぜ?なぜ?が飛び交う。
それにしたって、なんで秩父なんだ??
とにかく会わなきゃ、会って話をしなきゃ、じゃないと進まねぇ、、
『連絡先とか解ったとしても今はまだ教えねぇから』
友人はそう言う。
『少しは考えろよ、独り暮らしの女だぜ向こうは。
いくら幼馴染だからってよ、いきなりっつぅのは無しだぜジャニくんよ』
そりゃそうだ。、、、そうなんだが、、、、
なんかわかったら教えてくれ、といったん電話を終える。
洗濯機はグルグルと回り続けた。
あれからたえこはどんな人生を送っていたんだろう、、、
・・・・・
【たえこです、○○○-×××-□□□□】
12月に入り、未だ回りっぱなしの洗濯機を抱えたまま山行の準備をしていた。
山にでも行かなきゃな、気持ちが持たねぇ、、
と、見知らぬキャリアメールに気が付く。
二日前のメールで、自動削除一歩手前だった。
ごみ箱行きになってるのをたまたま見つけ、一瞬不安になる。
(ホンマの迷惑メールじゃねぇのか??)なんて疑念がわくが、、、
意を決して返信する。時間はかかったけどな、、、
[ジャニだけど、たえこ??]
【たえこ、本間野たえこだよ、返事ありがと、、、、シカトされるかと思ったよ】
珍しい苗字だから確信した。
電話する。
たえ子の声だった。
年を重ねて声が変化してたとしても、まぎれもなく。
ただ、声からは元気なのか否かはわからぬまま。
結構長く話したつもりだったが、ほんの10分ほどだったと思う。
「会いてぇんだけど?? 会ってイロイロ話してぇんだが??」
『・・・・・』
「ダメか?」
『ワカタ』
んで、ついに会うことになった。
・・・・・
洗濯機はいったん止まった。
そして、次のモードに切り替わる、、、
・・・・・
注)文中の氏名等はあくまでも仮名ですので、ご承知おきくださいませ。
すまぬ、まだちょいと続きます、、、
次回の展開を楽しみにしています✌?
まぁ、本人に迷惑がかからないように、との、最低限の振る舞いとジョークです。
最近新たな進展があり、山行にも変化が出そうな雰囲気ですが、それはまたの機会に。
では。
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