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環太平洋戦略的経済連携協定、通称ＴＰＰ。
工業、農業分野の基本合意には、まだまだ遠い道のりが残されている一方で、「日本における著作権法の非親告罪化」については、すでに大筋合意が決定されているともいわれています。
最近は、東京五輪のシンボルロゴマークの問題でも注目が集まっている著作権問題。
「盗作」から知的財産を守る大切な法律も、今までは親告罪であるが故に「二次創作」については寛大で、それが国内では大きな二次創作文化を開花させてきました。
年に二回、お盆と、暮れに、東京湾の埋立地で行われている世界最大級とも言われているコミックの祭典。開催期間中の３日間で５５万人、最終日は１日で２１万人を集める超巨大イベントが行われています。アニメ、ゲーム、漫画の熱心なファンたちが、各々にお気に入りを綴った本を手に全国から集まって来ているわけです。
そこには多くの魅力的作品に誘発され、その質の高い二次創作の巨大マーケットで鍛えられ、育まれた多くの若い才能が、巡り廻って今度はアニメ漫画文化を支えるクリエーターとなり、また多くの若者たちの支持を集めていく。
二次創作というと堅苦しいけど、体よく言えば「物まね」です。物まね自体は誰でも出来る…しかし、ただの物まねを個々にしていただけでは大きな成長は望めない。高校野球の甲子園ではありませんが、そうしたものが一同に介し、切磋琢磨し会える二次創作文化の広がりこそが、今の日本の漫画アニメ文化を支えるクリエーター目指す若者たちの、広い間口となり、ピラミッドの底辺となってクリエーターへの長い道程を下支えしています。
今日の二次創作文化の発展が、世界でも稀に見る高度な日本のアニメ漫画文化を支える礎となっているというのは、さして荒唐無稽な話ではありません。
しかし、ＴＰＰが成立し、著作権法の非親告罪化してしまうと、こうした二次創作をすること自体が非合法となり、ここまで大きく成長したアニメ漫画文化を支える多くのアーティストを育ててきたマーケットを失ってしまうことになります。
現在では非常に高い支持を受けている日本のアニメ漫画文化も、ゲームなどのクリエーターを含めると、決してその担い手たる質の高いアーティストの数は決して足りているとはいえません。
それを支えるべく成長してきた二次創作文化。
著作権法の非親告罪化という二次創作文化の危機は、即…日本のゲーム、アニメ漫画文化の危機でもあるのです。
日本のアニメ漫画文化は、今や国や多くの人の間にも認められるようになりました。この灯火をかんたんに消してよいはずもありません。非親告罪化が規定路線と云われているこの交渉の中で、どういう救済策、保護政策を設けられるか否か。政治家や官僚のお偉いさんたちがどれだけ、その本質の部分まで考えてくれているかが今試されているのです。
（麻生さんの時なら割と安心していられたんだけど??…もっとも、日本のフリーメイソンとも称される�猖拭�○○○○ー○○○準備会�瓩�何もしていないとも思えないので、逆に彼らが平静を保っているこの状況に、こっれっぽっちも不安はないんですけどね？）
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