山で食べるカレーはすごく美味しい

先日、２年ぶりに丹沢の尊仏山荘に泊り、夕食のカレーを食べました。当日は天候も悪く、疲れた中での夕食のさなか、友人が尊仏の御主人にしみじみと”おいしいですね”と言ったら”おいしいですね　ではなく、うちのカレーは美味しいのっ”と、にこやかに返され、笑いがおこり食事の場も和みました。最近、八ヶ岳の夏沢鉱泉と大台ヶ原の桃ノ木山の家で食べさせて頂きましたが、どの小屋も辛いというより万人向けの美味しいカレーという印象です。登山で疲れた体にはやさしい家庭の味についついお替りさせて戴きました。私はテント泊はしないのですが、たまに、カレーを作られている方をみると見ているこちらの方もほっこりとした気持ちになります。今の山小屋は大変な努力をされ、どこも現地の特色をいかした美味しく栄養バランスを考慮したご飯を提供してくれ、大変ありがたいのですが、やはり、小屋で作られたカレーが出てくると、何となく安心感があるような気がします。今や、日本の国民食となってしまった感のあるカレーではありますが、昔は大変なごちそうで、私の子供の頃には、親に頼んでもなかなか作ってもらえなかったメニューでもありました。いつまでも山小屋の食卓に登って登山者の疲れた体と心を癒して欲しいと思いました。