|
|
|
名護市文化財保存調査委員長という肩書の方がいらっしゃったのでございます。
名護市内を案内していただけるということなので、
同宿の方々とお願いいたしました。
名護市の何が有名かと聞かれても、正直思い浮かびません。
過去、那覇市内からバスで美ら海水族館に行く際、
名護バスターミナルで乗り換えるために降りたくらい。
美ら海の通過点ぐらいの認識です。
すんませんです。はい。
しかしながら、名護にはたくさんの文化財や史跡がある一方で、
多くの自然も残っており、
「全部を見て周るには1日じゃ足りないよ〜」ということです。
確かに、名護には見所たくさん。
とはいえ、人間の記憶とははかないものでございます。
その時はほぉほぉと感心しながらも、
もはや写真を見ても思い出せないことがたくさん…。
ま、観光とはそこで暗記するのが目的ではなく、あくまで動機づけ。
興味や関心があれば自分で深めていけばよいのです。
記憶を頼りにいくつかご紹介。
その1 津嘉山(つかやま)酒造所
なんでも、戦前から残る泡盛酒造所としてとても貴重で、
また、現存する赤瓦ぶきの木造建築物としては県内最大級。
平成18年3月23日に文化庁の有形登録文化財に指定されました。
ちなみに、
赤瓦の母屋と植物の生い茂るお庭は古き琉球独特の雰囲気を醸し出しており
グラビア撮影(ヌード含む
)も行われたこともあるのだとか。 重要文化財で裸体のグラビア…。
懐の深い酒造所でございます。
ここでは國華(こっか)という泡盛を作っておりネット通販利用可。
わたくしは、ここに来ないと買えないという六諭(りくゆ)という泡盛を購入いたしました。
口当たりマイルドで飲みやすい。
でも、普通の泡盛はアルコール度数30度のところ、
六諭は43度。パンチがきいております。
その2 轟の滝
名護市街からそう遠くないところにあります。
落差28m。滝壺近くまで行けますが、
時折ぱらつく雨で足元が悪いため近づけず。
それでも、近づけばマイナスイオン浴びまくり。
夏は子どもたちが水浴びしに来るそうです。
その3 名護城(なごじょう、なんぐすく)跡
ふつう、お城といえば高くて長い石垣、つまり城壁がありますが、
名護城には城壁がないとても珍しいお城。
しかし、その歴史的・建築的価値は十分調査されていません。
今年末、遅くても来年から調査を初めて、
結果次第では沖縄の世界遺産の追加指定を受けるかもしれないそうです。
その4 島袋正敏(しまぶくろせいびん)さん
沖縄の文化を継承していくため、
「黙々１００年塾 蔓草庵（まんそうあん）」を主宰しています。
一番びっくりしたのが、
今でこそ全国的に有名になったブタちゃん、アグーの保存のために尽力されたのだそう。
この方がいなかったらアグーは絶滅していたかもしれません。
この日名護を案内してくださった方のお知り合いということでお会いできました。
見た目はアクをのぞきにのぞいた和田勉のようですが、
とっても穏やかで、ほんわかした方でした。
「時間があったら純血のアグーのお肉をごちそうしたのに〜」と、
何とも心残りなことをおっしゃっていました。
仕方ありません。マジで時間なかったのです。
これでもね？だいぶ端折りましたよ。
ひんぷんガジュマルっていうとてつもなく大きなガジュマル、大浦のマングローブ林、
松山ケンイチと小雪が出会った映画「カムイ外伝」のロケに使用された海岸などなど。
名護は見所もさることながら、
海にも山にも、そして実は那覇からもアクセスが良いのです。
こんなに素敵タウンだったとは。
甘く見ていたぜ、名護。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する