近づくにつれ、徐々に輪郭や顔立ちがはっきりと認められはじめた辺りで、「ゆぅ〜 あー アメリカン?」と聞くと…。
「フランス…デス…。」と返答が…(汗)。
更に「きゃん ゆ〜 すぴーく ジャパニーズ?」と問うと
「……ワカリマセン…」。
更に更に「どぅ〜 ゆー あんだーすたんど? イングリッシュ?」と聞いてみると、首を横に振りつつ「……ワカリマセン…」…と。
陰陽師の英語力は中学生…いや小学生並みであると自他ともに認めている。
工業英語の単語等は若干判るが、どちらにしろ単語のみなので到底会話にはならない。
いちばん身近な外国語ですらそんな始末なので、おフランス語なんって当然ちんぷんかんぷん。
相手も英語、日本語共に全くなので…。 さてど〜しょうか…。
陰陽師(心の声):[うぅ〜〜む…おフランス語オンリーかいな〜(激汗)、…ここはGoogle先生の出番やな] とポケットをまさぐるが、愛機iPhoneXが見当たらない。。。。
ガサゴソとそこら中を探すが何故か見つからない。
あたふたとスマホを探し回る陰陽師の眼前に自身のスマホを差し出し、
地図に表示されたマークを指して「ココ、ココ」と現在地を示し、次に奥穂高岳を指し、「ココ…イク。」としきりに云っている。
しかも利用している地図がどこの地図なのか、あまりにも粗末過ぎる。
どれだけ拡大しようともピークを繋いだだけの線地図。
日本の国土地理院地図のような等高線表示も無ければ、標高表示すらない。。。。
陰陽師(心の声):[おいおい、フレンチに〜ちゃんよぉ〜。あんたこんなちゃっちぃ地図アプリだけで奥穂を目指すなんて無謀すぎるやろ〜!ヘタしたら死ぬでぇ〜!!]
陰陽師(心の声):[どの方向に向かいたいのか、そんなことは十分承知している。 問題は(この時間からどうするのだ?)と云うことや!]
彼は私と同じように今朝西穂山荘を出発してここまで来たわけだ。
もっと早朝から出発していれば、奥穂高岳を経由して穂高岳山荘に到達していたかも知れないが、多分12:00頃西穂山荘をスタートしたのではと考える。
もっとグレードの低い山道なら夜通し歩いてもさほど気にはかけない。
しかし、このルートを夜越しで通過するには危険すぎる。
すぐ目前には逆層スラブの登りが控え、天狗岳通過後はまた岩場の激下りが待っている。
あと難所の記憶は馬の背のナイフリッジを暗闇の中、手探りで通過するのはあまりにも危険すぎる。
ここでこの「フレンチに〜ちゃん」の身なりと装備を解説しておくと…。
この時点での確認品:ヘッドバンドっぽい帽子、化繊の半シャツ、ハーフパンツ、ハイカット型ハイキングシューズ、ディバッグ調のせいぜい20ℓ程度のザック、NikonかCanonのデジイチ、夏用薄型シュラフ、ヘッドライト、どこの国の製品か不明なシリアルっぽい食品1袋。
翌日の確認品:1ℓ程度の水筒、長袖パーカー、その他ザック内にはレインウェアなども所持しているのかも知れないが、現認できたのはこれだけ。
その(3)へ続く
初めまして!
続きが楽しみです^_^
フォローさせて下さい!
aiko20160721 様
はじめまして、陰陽師と申します。
閲覧下さり、どうもありがとうございます(^o^)
不定期更新ですが、どうぞよろしくお願いします。<(_ _)>
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