前回の最後に「フレンチに〜ちゃんの所持品」について触れたが、この時点ではまだ「身なり」だけしか判っていない。
この後フレンチに〜ちゃんの意思表示と共にジワジワ解明してくるわけである
さて先に断りを入れておくが、我流英会話的な表現が度々登場するが、文法的な突っ込みはご勘弁を…。
なんせサル並みの語学力しかないので、正しいところを見つけ出す方が困難なぐらいである。
では続きを……。
前回自身のスマホ画面を見せて「ボクハ ホタカニ ムカウンダ」との意思表示を受け、陰陽師は「ナウ ご〜いんぐ とぅー ホタカ?」と問いかけるが、どうも判っていない。
こんな大事な時にGoogle先生(が入った愛機iPhoneX)が迷子だし…(汗)
フレンチに〜ちゃん[以降 フレにぃ]もそれを察したのか、自身のスマホにインストされている翻訳アプリを起動させ、何やら文字を打ち込んでいる。
翻訳:「あと何時間かかりますか?」
スマホを覗くと明らかに「Google翻訳」とは違う画面が表示され、米粒のように小さな文字が画面の片隅に表れ、カーソルっぽいものが点滅している。
目を凝らして何とか読解し、フレにぃに「えくすちぇんじ らんげ〜じ」と答えながら手振りでも翻訳言語の切替えを促す。
日本語→フランス語へ切り替えてもらい、
「早くとも3〜4時間かかる」とパソコン打ちして翻訳タップ、そして提示。
フレにぃ:「オゥォ〜〜…。」 ため息交じりの感嘆詞がもれる。。
陰陽師(心の声):[ オゥォ〜〜って…にぃ〜ちゃん…(汗)。 西穂山荘をスタートしてからここまで何度もそのちゃっちぃマップ見てきたやろ〜?(^^;)。
西穂山荘〜ココまで何時間かかったか判ってるやろ〜?^^;
累積標高(アップダウン)は無視して水平距離だけを見比べても、ココ〜奥穂まで概ね何時間かかるか、中学生程度の理解力があれば判るよなぁ〜 」
陰_翻訳:「で、これからど〜すんのん??」
フ_翻訳:「ど〜しましょう…。」
陰_翻訳:「ツェルトは持ってるのか?」
フ_翻訳:「持ってないです。」
陰_翻訳:「シュラフは?」
フ_翻訳:「持ってます(と云いながら見せる)」
陰_翻訳:「ヘッドライトは?」
フ_翻訳:「持ってます(と云いながら見せる)」
陰_翻訳:「食料は?」
フ_翻訳:「コレです(と云ってシリアルのような袋を取り出す)」
陰_翻訳:「アウターシェルや長袖上着は?」
フ_翻訳:「持ってます。」
陰陽師がザックリと確認したかった品目はこんな感じ。
遠くの空では時折ゴロゴロとイヤな音を響かせ、谷から吹き上がってくる風もだいぶ冷えてきた。
西穂山荘〜槍まで歩いた事のある人なら何となく感じていると思うが、この地域の風向きは飛騨側(岐阜県側)から信濃側(長野県側)へ流れていく。
季節や場所によっては信濃側(長野県側)から吹く時もあるが、圧倒的に飛騨側から吹いている事のほうが多いように感じる。
しかもコルなので都会のビル風のように突風のような風力にもなる。
そんなことを考慮してか、むかし天狗のコルに建っていた避難小屋も岳沢側へ少し下ったトコにあった。(今は石積みが少し残る小屋跡)
いつもビバーク泊やテント泊をする時は「風の当たり具合」を第一に検討する。
つまり、できる限り風を受けない場所を最優先に選定するわけだ。
当初の目標では天狗のコル直下にある避難小屋跡地でビバーク予定だったが、生憎時間的な制限でひとつ手前のここ、間天のコルとなった。
このコルの東西はガレ地の細い谷となっている。
風を除けるために信濃側へ下ったところに設営できればベストだが、あいにくこの谷筋に下ることはできないし、そのようなスペースもない。
ほぼ山道上に設営となるため、風をダイレクトに受ける。
このサイトを(優)(良)(可)(不可)で評価すると(可)辺りだろうか。。。
ツェルト内部を見渡し、75ℓのザックから出し散らかした荷物を整理して、あと一人収容出来るスペースを作らねば…と、ガサゴソし始めた頃フレにぃはというと、ツェルト周りに転がっている大きな転石にどっしり腰掛け、例のシリアル袋から大粒のシリアルっぽいものをちょびりちょびり口に放りこんでいる。
その様子を見てると椎名誠調のセリフが……。
「ワシもうゼッタイ動かんもんネェ〜(^-^)」「誰が何と云おうとココに居着くつもりだもんネェ〜(^O^)」
彼のそんな姿を見ていると頭のてっぺんからそんなセリフが流れ出ているように感じる(^o^)。
その(4)へ続く
はじめまして。
最後の椎名誠風、よくわかります!!
次、早く書いてください(笑)
show_daruma 様
はじめまして、陰陽師と申します
椎名誠風がお判りになると云うことは、相当なシーナリストですねぇ〜
不定期更新ですが、これからも宜しくお願い致します<(_ _)>
飛騨側の風の冷たさ強さと言ったら上高地側とは全然ちがいますよね(・∀・;)
天狗のコルから飛騨側に回るだけで一気に体温持ってかれます凹
早く続きが読みたいのは山々ですが 、
なんせMなものでじらし気味でお願いします(笑)
次も楽しみです( ̄▼ ̄*)ニヤッ?
aiko20160721様
こんばんは〜
飛騨側の風の件、まったくその通りです!
あんな風に長時間晒(さら)されていたら、真夏でも生還出来ないんじゃないか…と感じてしまうほどデス!
Mな件、承知致しました
私もSに徹して、いい塩梅のタイミングを見計らって更新するよう努力します
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する