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2023年05月13日 15:37札幌暮らし全体に公開

弾丸ツアー【2日/2日中】

出港のアナウンスを天井のスピーカーから聞きながら、トリスハイボールのロング缶1本、グリーンラベル1本で喉を潤し、1時過ぎに今宵の宿、ツーリストA(相部屋の1ベッドの最廉価なタイプ)のカーテンを閉じた。
いつも目が覚める5時に、今朝も目が覚めたが、今日は何処にも行けない、晩までフェリーに監禁なので、二度寝する。さすがに8時を過ぎると船内の放送が流れたり、相部屋内の人の会話が賑やかになって来て、洗面所で顔を洗って5階の展望デッキで朝の軽食を取り、引き続いて暇に任せて、この弾丸ツアー2日目の今を書いている。
今回の新日本海フェリーの乗り心地は大変良い。細かな振動は絶える事なく続いているものの、これを例えば、飛行機で気流の悪い場所を通過する際の、機体が振動しますよね、あんな程度。決して、クネリはしない、酔いを伴わない、何時までも続いても大丈夫な感覚。
と、ここで10時02分、南行のアカシアと洋上ですれ違う粋な演出。水平距離300m程で警笛を鳴らしながら、あっと言う間に、窓の視界から消えていく。
このフェリーに乗ったのは4度目。2度目は滋賀から北海道へ移住した平成31年の早春の時、新天地での新生活に一抹の不安を上回る大きな夢を抱いていたのを覚えている。
3度目は北海道から滋賀に出戻った令和2年の12月の暮れの時、家庭事情のためやむを得ずの乗船。その時は新しい家族、名寄生まれの田舎もん保護ネコ「花雄」も連れての船旅で、船中大荒れ、24時間耐久レース。ネコって船酔いするんですね。大ヨダレ垂れて、意識を失ってました。(笑)あの時は、このまま、弱って死んでしまわないかと、ペットゲージから出してあげて、何時間も介抱してたことを思い出します。
その「花雄」は今は、札幌に一緒に居て、毎食、隙あらばわたしらの食事をかっ攫っていく悪雄ぶりを発揮していますが。
ここまで書いて、時刻は10時40分ですか。あと下船まで11時間というところですね。
今回のフェリーの船内の乗客、お年を召したご夫婦で構成されたツアー参加風の方を目にします。
ご夫婦連れ添ってブラブラと歩いたり、お互いを写真に撮ったりと、何だかゆったりした船旅によく似合うシーンだなって思いました。そう言うわたしは、まだまだその域には到達出来ない。常に急か急か、とにかく何かしないと、という生き方で、ここまで来ていますので、優雅なクルーズ旅行はこの先もないのかな。
この先突然、初めの乗船の話に飛びます。
あれからもう30年以上も前の夏、純粋だった青年Aは、北海道一人旅に出掛けた。何かのためだったか良く覚えていないけど、漠然と北の大地で一人で旅するという、男だったら1度は妄想する、格好良さを求めたからだったのかも知れない。
その旅のことは今でも断片的ではあるが記憶が確かにな箇所がある。乗船したのは敦賀発小樽行の便。今は、舞鶴発小樽行になってますね。
夏だったし、当時は船上のデッキも出入り自由だったので、日中は潮風を感じて日長、当時入れ込んでいた三浦綾子の文庫本を読んで過ごした。
小樽港に着いて連絡バスで小樽駅に移動し、小樽駅で札幌への始発電車を待っていたんで、小樽港に着いた時刻は朝の4時とか5時とかだったんでしょうね。だから2晩フェリーで寝たってことですね。当然、2回昼も船中あるわけですが、あの頃の青年Aは読書好きの陰気な男だったらしく、何冊かの文庫本を読み漁ることが出来て、船旅に満足してらしい。
旅は鉄道へと変わり、札幌から帯広へ。目指したのは、当時ブームだった「愛の国から幸福へ」の舞台の幸福駅舎。確かもう廃線になっていたはずで、駅舎の天井は、いっぱいいっぱいのメッセージの書かれた紙ペラで覆われて、一部の隙間も無いほどだったのだけは覚えている。ここで陰気な男青年Aは、ここを訪れる者が等しく求める入場券を満足して買い、次の目的地のえりも岬への国鉄バスに乗車し、荒々しい海沿いの道をクネクネと身を座席に預けた後、数人の降車者とともにエリア岬バス停で降車。全く夏らしくない鉛色の空、風強しのエリア岬に打ち破れて、早々に様似行きの国鉄バスを待つためにドライブインに引き上げたのでした。
当時、日高本線は様似まで絶賛営業中で、各駅停車の苫小牧行のディーゼル車に乗ったんですが、1度きりでしたが、今ではとても貴重な経験になっちゃいましたね。日高本線に乗車した時刻は夕刻から夜だっので、真っ黒で何にも印象に残っているものはないんで、ただ乗っただけの乗り鉄。苫小牧からは今は亡き急行「はまなす」で青森へ。青函トンネルを抜ける夜行列車でした。23時頃に苫小牧を出発し青森に翌朝5時頃に到着、青森からはですね〜これまた今は亡き「特急白鳥」にすぐに乗り換え、日本海側を延々と走り続けて、13時間以上乗り続けて辿り着いた京都に着いた頃は、当然ながらもう鉄道は懲り懲りしてましたんですが、思い出しますと、旅行代金を節約するため、北海道からの帰りをどうするかを考えて、夜行列車なら宿泊代金がいらない、急行と特急を乗り継いだら特急代が半分で済むからと選択したんでしょうし、仕方がない結果だったのでしょう。
若さがあったらこそ、計画し実行できたのでしょうね。
逆に、そんな過激な旅(過激な山行も(笑))って、何時までも残るって、あらためて今も思いました。
時刻は12時30分をまわりました。穏やかな波が続いています。おかげで小樽港の入港時刻が10分間早まる予定みたいです。
午後から男女別の大浴場で行き、3回目の大荒れの際に入浴したあの厳寒烈風露天風呂も強烈な想い出ではありますが、今日の穏やかな中でさぞかしまったり出来るとお楽しみにしていましたら、ガビーン、2つある大浴場の露天風呂がある後方の大浴場は、本日は女性用。運が無かったです。5度目の機会に持ち越しです。
奥尻島が近くなると、携帯の電波も届きました。もうこの先、小樽港までは圏内が続くはず。あと5時間後で船旅も終わりますが、これから6階のシアターにて16時から始まるインディージョーンズシリーズを見るとします。
小樽港からは、1時間ちょっとのドライブで札幌に到着できるでしょう。
最後までくだらないウダ話しにお付き合いいただきまして、ありがとうございました。
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コメント

2泊していた頃は宿代が節約できてよかったのですが、トラックにとっては今の方がいいんでしょうね。夜着くとホテル代がかかります。かつては卓球もできましたが…。私はたいてい車にしてもバイクにしても片道は走って青森まで行きます。高くはつきますが、途中も楽しめますので。
2023/5/17 21:18
貝太郎さん
北海道上陸を車両でとなるとどこかでフェリーになりますね。
トータルの旅費を優先するのか、休みの日数を優先するのかそれぞれ選択しなければ…
青森に行くだけでも、途中1泊しないと思いますが、どうです?
自走するよりフェリーご楽です(笑)
2023/5/17 21:36
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