出身大学山岳部の岩登り入門では、要素を分解してキャンパスで学習演習してから訓練合宿を実施しました。新人合宿後に少しあわただしいですが梅雨入り前の5月下旬に岩登り訓練合宿を実施します。これで1年生に上級生に同行しての沢登や岩登りが解禁されます。
机上で用語、ビレーシステム、掛け声などを学習します。全1〜2年生と可能な3〜4年生が集まってディスカッションできるのでしばしば新技術の導入のきっかけにもなります。山の中で新技術の話をしても組織として定着しないように思えます。総じて正しい手順だけを学習して「やってはいけない」は「ハーケンやボルトに指を入れてはいけない」だけぐらいです。
結び方、ロープの巻き方、確保、懸垂下降、三点支持の演習します。部室前のドアノブや雨どいやフェンスなどを支点として水平に移動する練習もします。今ならおもしを使うのでしょうが庇から落下する2年生を1年生が実際に止めます。3階建て校舎壁面を懸垂下降します。振子も練習します。当時は肩がらみです。腕が上がらなくなるほど繰り返しロープを巻くのは結構辛いです。3〜4Mの石垣で三点支持の練習です。
私の知り合いの山ガールの知り合いの山ガールと岩登り練習に出かけました。山岳会に所属していて沢登や岩稜の経験あるとのことでした。今後の沢登り仲間として期待したのですがスキルや技術が許容できるレベルに無いと感じました。その会では標準化された机上勉強や練習なしでいきなり沢やゲレンデ、岩稜に出かけているようでその場で細かな事を習うようです。
バス停前で簡易チェストハーネスを教えている集団を見て少し混乱もしました。どこに行くんでしょうかね?
事前に要素を分解して一斉に全員で学習して、それぞれが夜な夜な部屋で復習してからフィールドが私の考えです。ガイド登山などで一回切りならその場で結び方や簡易ハーネスを教えるのもアリとは思いますが、見かける風景にとても危険を感じます。街で十分に準備をしてから山に出かける、あるいは、お客様感覚を捨てる、チーム内で技術や考え方をおおよそ合わせるが私の常識です。
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