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わかったような事を書くつもりはないけどあそこはちょっと特殊だと感じるので安全に歩くために自分の考えを書いておきたい。
1.上級登山道ではなく、今だに工事区間である。
鳶職の人は縦走登山靴で仕事しないだろうという発想が安全につながる。丸太桟道は高所作業用の足場であり、崖沿いの掘削道ふくめ、彼らの足裏感覚で今だに整備をされている。整備作業をされている方たちは地下足袋や高所作業用安全靴のようなものを履いており、縦走用登山靴の足裏感覚とは大きく違う事を認識しておきたい。
丸太桟道は濡れると縦走登山靴の場合すべり易い。それもいきなりミューが落ちるので氷面ですっころぶのと同じくスパーンと転ぶ、多分一般的な反射神経の人は対応が間に合わない。歩きが上手い人ならそれほど神経質にならなくてもいいとは思うが、ソールの柔らかさに救われるケースもあるだろうと思う。阿曽原の佐々木さんが、事故について「なんであんな場所で。。」とおっしゃっているが、それは何でかと自分なりに考えた結果、足裏感覚の違いが一番大きいのだと今は理解している。
後、自分の背面や体の前後の幅を超えるようなデカいザックを背負うのはやめた方がいい。欅平まで抜けるのならテン泊でもそんな荷物は全然要らないと思う。サンダルやマットなどひっかかる可能性があるものを外に付けるのもやめた方がいい。
人間は自分のサイズ以上のものを身に着けてもそれを空間的に認識するのが苦手なのでバランスを取るにもあまりいい事は無い気がする。
2.基本生身の人間が入るところではない。
論理的な話ではほぼ無いので私のただの意見だが、あそこを最初に歩いた時の感想は「ここは生きてる人間があんまり来ない方がいいなぁ。。」だった。だからあそこからの山の反応が悪い方向に出ないよう(受けないよう)に用心する事も安全につながると思う。あそこは富山の方々が命と知恵をかけて自然と戦ったバトルフィールドなのだと認識している。だからあそこの自然は人間が入ることを特に歓迎しているわけでもない。それほどあそこは深い場所にある。
だから自分は当時ファイトした方々への思いを馳せながら歩いている。思いを馳せる相手に現在肉体があろうがなかろうが関係ない、いまでもその思いが我々を守ってくれる。そう考えているので、そういうリンクが切れた人がふっと入ってしまった場合ちょっと危ないのではないかと想像している。
阿曽原の佐々木さんなどは、そういう思いのリンクに強烈に守られた人だと思う。我々にとっては阿曽原温泉小屋で会ってお話するだけでお守りになるので是非ボトルの差し入れもって行ってください。
3.でもまあリラックスしてワイワイ歩くのが楽しい。
足裏感覚やザックなどの注意はした方がいいとは思うが、あとはリラックスしてワイワイ歩くのが絶対楽しい。阿曽原温泉小屋は昔も今も作業員宿舎だ。だからみんなでがやがやお風呂に入り、小屋の特製カレーをお腹いっぱい食べて、ワハハと談笑し、ぎゅうぎゅうと雑魚寝して、翌日欅平まで楽しく歩く、これが最高。
今年も歩きに行こうか。
私は2018年の10月に初めて下の廊下を歩きました。
歩いてみて思ったのですが、本当によくこんな場所に道を整備したものだと驚きました。
岩壁に打ち込んであるボルトも針金も桟道も新しく何の不安もなく歩けましたが、命がけで整備していただいた方々には本当に頭の下がる思いです。
このコースでの事故は難所を通過して緊張が緩んでスリップし、停止出来ずにそのまま転落してしまうケースが多いようですね。2日目に阿曽原小屋から欅平までの道も断崖絶壁の道が延々と続きますが、いつの間にか高度感がマヒしている自分に気が付き、最後の最後まで気を抜くなと自分自身に気合いを入れながら歩きました。
確かにおっしゃる通り、登山というよりは探険?のような山歩きでした。
結局何をどう認識するのかは個人差があるのでセルフケアになるかと思いますが安全に楽しく歩くにはという事で一意見を書かせていただきました。ありがとうございました。
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