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木枯らし吹く冷たい冬の前に
そこかしこが茜に染まる
そこかしこが黄金色
夏の置き土産を残したまま
山は衣更えを始める
朴葉が風に吹かれ
ヒラヒラと落ちて来た
遠目には白く積もり
雪のように見える
山の紅葉は山頂から麓へ
穏やかに時を刻み
水辺の紅葉は対になって
「素敵でしょう」と
水面に語る
ひとひら ヒラヒラ
水面が ユラユラ
遠くに富士をのぞみ
青く澄んだ秋の空
ぽっかり浮かぶ白い雲
今 歩いて来た道
この道はいつからあるのかな?
歩きやすいように笹が刈ってありました
迷わないように道しるべがありました
ありがとう感謝です
今日がこんなに嬉しいのは
山を愛している誰かのお陰です
山頂で手を合わせ
湖に戻りお辞儀して
「神様 こんなに嬉しいって
誰かに伝えて下さい!」
*寧比曽岳
段戸湖からの散歩道
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