「アイガー北壁 気象遭難」を読んで(新田次郎)-3

登山 登攀のベテランの人の遭難
確かな技術を持ち 天気図も読める
山の知識も豊富

そんな人達が何故命を落としたのだろうか？
ある人は山への挑戦者であり
また別の人はリーダーであり続けたいと思う
山での仕事に生き甲斐を持ち
登り続けた人もいる

安心感をもって読み進めるうちに
作中の人々の嫌な予感に不安になる

アイガー北壁の気象の変化
1800メートルを僅かに残しての滑落
そこは戻れない場所 登るしかない
仲間の荷物を持っての登攀
しかし体力は急速に奪われていく
自分も滑落 動けない
最後の力を振り絞って仲間を助けるために
奇跡の行動力をみせる一人

何故山に登るのか？
そして何故ワザワザ困難な登攀を選ぶのか
とても考えさせられました

気象遭難は山岳会を離れたリーダーの話で
同じ山に挑戦することになった
山岳会に負けたくないという焦りが
僅かな気象の変化を読み間違え
自分に都合のよい方に解釈している

富士山で殉職した方も知識も体力もあり
判断力にも優れたベテラン

詳しい内容は読んでのお楽しみにして

それぞれ
遭難の目撃者もいて直ぐ捜索できるように
思えたのに
何故助からなかったのか？
それは
余りにも過酷な場所、過酷な条件下にあり
遭難現場に近寄ることが困難であったようだ

富士山の風は魔物
火口はローレライと言われ
近づくと吸い込まれて命を落とすと
ヘリコプターを飛ばせる日も時間も
限られているらしい

実話を元に書かれた
これらベテランの人達の遭難は
危険を予知することの難しさと
人間の能力 緊張感や注意力の限界を
改めて教えてくれたように思う

コメント

ゲスト

RE: アイガー北壁 気象遭難を読んで(新田次郎)
そうですね、新田さんの山を背景にした１４編の中で「遭難」に関するのが、多いですね。
それも、「万太郎谷遭難」の他は山が男の舞台として描かれている様に思います。

itigoさんも、危険な場所には近づかない様にして下さいね。
（ヘリの音が聞こえるが、ガスで此方が見えずに引き返す・・あの時は愕然とします）

itigo

RE: アイガー北壁 気象遭難を読んで(新田次郎)
こんばんは(^-^)
危険を予測してても遭難してしまうということが登りたい人にとっては難問ですね

富士山の風が特別で頂上付近には常に
警戒警報発令並みの突風が吹く恐れの
あることも分かりました。
夏山でも霧が出るとヘリは飛ばせず
夏の数ヶ月の間に安全と思える天気は
10日に満たないとか

ツアーで日にちを決めることも難しそう
それを考えたら冬場の登山の危険の大きさは計り知れない程ですね

困ったな〜
山男好きになったら
ザックの中に潜り込んで着いてくしか
心配で待っていられなくなるわ
食糧がイチゴに変わってたら
途中で諦めるかしら？(*^▽^*)

EMMA-chan

RE: アイガー北壁 気象遭難を読んで(新田次郎)
itigoさん、こんばんは。

すごいペースで新田次郎を読まれていますね＾＾

私も年末に「八甲田山死の彷徨」を読みましたが、
これは戦前の大量遭難で非常にやばい話でした。
この話は年を越せないと思い、31日までに読み切りました。
ただ、なぜかここまでリアルに表現してくれる新田次郎にはいつも頭が下がる思いですね。

今年もゆっくりと新田次郎氏を読んでいく予定です＾＾
（もし日記の感想内容が重複したらごめんなさいということで。）

itigo

RE: アイガー北壁 気象遭難を読んで(新田次郎)
arlington さん
明けましておめでとうございます♪
ヤマレコの皆さんに
ぜひ読んで頂きたい本だと
思っています！
何度も紹介したほうが目に止まるから
喜んでいます(^-^)
考えさせる内容も多いので色々なお話が
出来ると楽しいですけど
今は初めて読まれるかたのために沈黙〜♪

共感できる方がいらっしゃるのは
嬉しいですね♪
これからもよろしくお願いいたします(^-^)

tknabesan

RE: アイガー北壁 気象遭難を読んで(新田次郎)
はじめまして〜itigoさんこんにちは。
今日、皆さんの日記を拝見していたところ、アイガー北壁が目に入りitigoさんの日記を見させていただきました。
いいですよね〜新田次郎。年も明けたので、かなり昔（26年位前かな）半年位集中して読んでたことがありますね〜
何を読んだか思い出せないものありますが、アイガー北壁は読んだ記憶があります。
ここ最近、山登りを始めたので、新田次郎の本が読みたいと思い、書店に行ってもなかなか無いですね〜
市民図書館に行っても、あまりないようです。（八甲田山はありますが）
TSUTAYAに行ったら、3冊位ありました。
劔岳点の記はありました。

itigoさんはどこで入手しているんですか？

itigo

RE: アイガー北壁 気象遭難を読んで(新田次郎)
はじめまして(^-^)
図書館にも無かったですか､､､
私は何回も読みそうなので購入することに決めて
まずBook Off で古本(二軒の本屋さんで新田次郎買い占めちゃった！)(*^▽^*)
TSUTAYA 精文館では栄光の岩壁など3部作は山積みになっていました。

手に入れる程でない本は図書館でリクエストして購入して貰ってます♪
でも、この先、本屋さんで取り寄せもあるかも？です(^-^)

今、健康上の都合で山に行けないから
(交通費より安いよね♪)と
新田次郎の誘惑に負けてます(*^▽^*)

八甲田山は映画で観ました
その時は遭難の怖さより
軍隊における上官の身勝手さに腹を立ててました！
今度、本を読んだらまた別の感想が
湧いてきそうですね♪

本年もよろしくお願いいたします(^-^)