ポーランドの誇り(恩を忘れない)涙の孤児達-8

極寒の凍土の中に
取り残された子供たちがいた
食べる物もなく
病気の子供もいる
「誰か助けて下さい」
各国に救援を懇願するも
はかばかしい回答は返ってこない
子供たちの命が危ない！

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大正時代のお話です
シベリアに取り残されたポーランドの孤児達を
命がけで助けた人達がいました

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「恩を忘れないポーランド」

1795年 ポーランドはロシア、オーストリア、ドイツによって
分割され国土の全てを失なってしまいました

ポーランドは何度も独立運動を試みるが
そのたびに摘発されて
人々はシベリア送りになっていた

1918年 第一次世界大戦が終結
ドイツは完敗
ロシアは革命で混乱
ポーランドに独立のチャンスが訪れる
直ちに「独立宣言」をするが
シベリア在住のポーランド人は
赤軍に追われ難民になってしまった

祖国に帰る唯一の
シベリア鉄道も乗車を拒否され
飢餓や伝染病が蔓延
さらに 親を亡くした孤児達が増えていく

この事態を放って置けないとみたアンナは
必死で孤児達の救出を試みるが
力が及ばない
各国に呼び掛けても力になってはもらえない

当時まだ日本とは国交すら結んでいなかった
しかし
「日本人は子供を花のように愛すと聞いている」
万策尽きたアンナは
一縷の望みを日本に託してやって来る
「可哀想な孤児達の命をどうか救って下さい！」

その切実な訴えに日本は直ぐに応えた
僅か17日で受諾し
日本赤十字社が中心となり救援活動に入る

当時無政府状態だったシベリアを
守る為に派兵されていた日本兵達も
孤児達の救出に協力

何回かに分けて救出した孤児は765名になる
福井県の敦賀から東京や大阪に保護し治療に当たった

中には腸チフスを発症している幼児もいたが
もはや手遅れと診られたが
21才の担当看護婦が付きっきりで看病し
奇跡的に回復の兆しが表れた後
彼女が倒れた、、、

せめて自分の胸に抱いて死なせてあげたい
夜も抱いて寝ていたために
自らが感染してしまったのである
「松沢フミ」命を捧げて幼児の孤児を守った

日本人は孤児達の為に献身し
765名一人として命を落とすものはいなかった
それはまるで
ポーランドからの大切な預かりものとして
花のように愛し
慈しみ 育て 祖国に還すことが使命で
あるかの如く、、、

日本中から応援励ましが届いた
オモチャや人形、お菓子
ボランティアの申し入れも多く
歯の治療や散髪などがサービスされた

親を亡くした孤児達が寂しくないようにと
音楽隊のボランティアもあった

やがて
健康を取り戻した孤児達は
祖国ポーランドへ送り届けられる日が来た

子供たちは見送りの人達にしがみついて
「離れたくない！」と
泣き叫んだという

世話をしてくれた日本人は
父母のような存在になっていたからだ

「元気で勉強に励み
大きくなったら祖国再建のために
役に立つ立派な人になるんだよ！」

孤児達は涙を溜めて
「君が代」を歌い感謝の気持ちを伝えた

1922年 ポーランドより感謝状が届く

我が不運なるポーランドの孤児達に
かくも深く同情を寄せ
心より憐閔の情を表してくれました
我々ポーランド国民もまた高尚な民である
故に この事を肝に銘じてその恩を忘れない国民であることを
日本人に告げたい
ここに
ポーランド国民は日本に対して
最も深い尊敬 最も深い感謝 最も温かき友情と愛情を
持っていることをお伝えしたい

無事帰国した孤児達は立派に成長し
それぞれ国の為に尽くす職業を
志した者が多かったと伝えられている

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阪神淡路大震災の時
ポーランドはいち早く救援活動に入った
同年8月には痛手を負った日本の児童達を
一ヶ月近く招待、歓迎し心から激励してくれた

平成14年7月
天皇皇后両陛下がヨーロッパを御訪問された
ポーランド国民の歓迎の中
どうしてもお会いしたいと
3人のお年寄りが申し出た
日本に救われた孤児の方達だった

アントニーナリロさん(86才)は
皇后陛下の手を握ったまま離そうとしなかった

「80年前 日本で治療を受けていた時
私を訪ねて元気になるように
抱いて励ましてくれました」

その人は
大正天皇の皇后「貞明皇后」であられました

送られた感謝状の言葉通り
ポーランドの人々は日本への感謝の気持ちを
忘れていなかったようです

可哀想な孤児達を助けよう！
日本の国中が心を一つにして応援した

素晴らしい国だったことをとても嬉しく思いました


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日本を遠く離れて協力してくれた
シベリアの兵隊さんにも心から感謝します

コメント

ゲスト

RE: ポーランドの誇り(恩を忘れない)涙の孤児達-8
itigoさん、
こんにちは、KAWAです。

う〜ん、涙が出そうです。
今、部屋には人がいっぱいいるので、がまん。
日本人で本当によかった。

itigo

RE: ポーランドの誇り(恩を忘れない)涙の孤児達-8
KAWA さん こんにちは
いつも読んでくださってありがとうございます
本当に日本人で良かったとつくづく思います

ただ終戦後外地に残された日本人が受けたとても悲惨な記録も
残されていて人間がこれ程までに残虐になれるものか？と
目を覆いたくなるものです

そうしたものは恨みに繋がりそうなので話せませんが
もし、現在日本人に対して言われている戦争の行為が
全て真実であったとしても日本人が受けた残虐さに比べたら
比較できないしこうした残虐なことを思い付く発想すら
日本人の歴史の中には存在しないんですよね

子供たちには日本人として誇りの持てる
明るい方の真実を伝えたくて
いろいろ資料を集めています

これからもヨロシクお願いします(^-^)