![]() |
そしてブロードピーク
お金で
どれだけの安全を買うことが出来るか?
大量の酸素
大量の食料
大勢のサポーター
固定ロープベタ張りの公募登山
時間とお金さえかければ
山は安全に誰でも登頂できるのか?
人間模様の思わぬ落とし穴に
気付かされ 振り回され
良心との葛藤!
山岳小説を超えた
人と人との心のドラマを堪能させてくれる
お話です
***********
主人公翔平は
アルパインスタイルのK 2初登頂を狙っていた
あと少しというところで不運に見舞われ
ザイルを組んだ最愛のパートナー「聖美」を
最悪の情況で亡くしている
まだ心の傷を癒せないままでいるときに
公募登山のガイドの話が飛び込んできた
自分のスタイルとは正反対の
極地法、、、観光登山、、、
高所という酸素の薄い過酷な条件下に置かれると
人はそれぞれの個性がむき出しになり
人間関係での摩擦が増えるという
翔平にはビジネスと割り切れない部分が
残っている、、、
そうしたなかで一人のビジネスマン「神津」と出会う
「どんな挑戦に置いても
絶望というピリオドを打つのは簡単だ
しかしそれは
闘い抜いての敗北とは意味が違う
絶望は闘いからの逃避だよ!
あるいは 魂の自殺行為だ!」
まさに
意気に感じるとはこの事だろう
揺らぐ心を彼に支えられながら
乗り越えてゆく!
やがて世代を越えた
ビジネスの関係も越えた
信頼と尊敬とかけがえのない命へと
変わってゆく、、、
安全な筈のベタ張りロープの落とし穴!
身勝手な登山者たち
見捨てれば自分達は安全に降りられる
しかし
彼らを助けられるのは自分しかいない!
上に取り残された人達は
生きているのだろうか?
何故降りてこない!
**********
これは
推理 人間愛 冒険
そして
素晴らしい
人命救助のお話です
8000メートルを越えた希薄な空気との闘い
氷点下何十度という寒さとの闘い
テントをも飛ばす風との闘い
その挫けそうなギリギリの心に
絶望をばら蒔く人間がいる
「断崖絶壁から蹴落としてやりたい!」
きっと読者は共感するのでは?、、、
しかし
バラバラだった心が
固く結ばれ
それぞれの役割を十二分に果たし
「一人の命も失いたくない!」と
男達は
壮絶な闘いに挑んでゆく!
酸素が足りない!
ホワイトアウト、、、
目印のロープがない!
足が凍傷で死んでゆく、、、
これでもか!
これでもか!と
繰り出される難題、、、
**********
公募登山の難しさや
命とは生きるとは?
山に登る意義についても
とても考えさせられました!
最後まで諦めたらダメですね
諦めずに挑戦し続けた主人公翔平さんと
それを支えた神津さんに
拍手大喝采!
格好良すぎ?、、、スーパーオジサマ!
魅力タップリハラハラドキドキさせてくれます
若い世代も圧倒!
私がとっても感動した人はもう一人 聖美さん!
亡くなってなお翔平さんを励まし続け
命をとても大切に思う気持ちと
諦めない強さ!
人を許せる優しさ、、、素晴らしい女性です
絶望のただ中で彼女により
一つの尊い命が救われた時は
震えるほどの感動でした!
読後感のとっても爽やかなお話です(^-^)
お薦めです!
**********
mesner さん こんばんは
はい フィクションです(^-^)
登山家のモデルは山野井夫妻だと云われていますが
いろいろなところの事実や情報を集めて
読みごたえのある物語りに構想されたようですね
公募登山というビジネスがとても分かりやすく物語られています
そうですね、「公募登山」を小説にしたのは、多分これが初めてではないでしょうか?
頂上に到達する為に、個々の力を合わせて大きな輪となる・・人間愛ですね。
>時間とお金さえかければ山は安全に誰でも登頂できるのか?
誰でもとは云いませんが、リスクを減らす事は可能ではないでしょうか。
時間もなく、最小限の費用で登ろうとされた方の死亡率は非常に高いですね。
これは、仕事の場合も一緒ですね。人の命を守る為に、経営者側は安全面に対する投資と余裕のある労働に従事させる必要があるのは、と思います。
そう言えば、低酸素の中を(ボンベ無しで)登頂される人もいますね、一般的には8000mが限界ですが、超人もいるのですね。
(ただ、その位の高所の山ですと、登頂する度に身体の何処かが傷付くのでは、と言われる登山家もいますが)
nonkibou さん こんばんは
そうなんですね いろいろ勉強になりました!
装備に関してはその機能性を考えたらヤッパリ安全にお金をかけることも必要だなって思います
8000メートル級の山の本は読んでると怖さがリアルに伝わって来て
とても行ける場所とは思えません
山は出来るだけ安全に楽しみストレス解消の場所であって欲しいです
大雪で停電も発生中、、、ここはまだ大丈夫ですが
いざとなったら山道具が頼もしい味方だと実感してます
山に限らず命を守る為の備えについて
深く考えさせられています
nonkibou さんの言われている通りだと思います!
コメントありがとうございました(^-^)
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する