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今から500年前
画家を目指して勉強中の
二人の青年がいました
デューラーとハンスです
二人共とても貧しく
彫刻をやる親方のところで
見習いとして働いていましたが
忙がしいだけで
絵の勉強が出来ません
絵の勉強に専念したくても
仕事を辞めたら
絵の具やキャンバスを買うことも出来ない、、、
二人はとても仲が良く
一流の画家に成りたいという夢を
共有していました
そこである日
ハンスが提案しました
「このままでは二人共夢を捨てなければならない
でも一人ずつ交代で勉強すれば
どうだろうか?
一人の為に一人が働き
勉強が終わったら交代するんだ!」
どちらが先かを譲りあっていましたが
ハンスに
「君の方が絵が上手いから早く勉強が終わるだろう
だから先に勉強してくれ」と頼まれ
デューラーはハンスの言葉に感謝して
イタリアのベネチアに旅立っていった
一日でも早く勉強を終えて
ハンスと代わりたい
デューラーは寝る間も惜しんで励む
しかし、、、
勉強はすればするほど奥が深くなる
ハンスより
「君が良いと思うまでしっかり勉強するように!」と
励まされ手紙を貰う
ハンスは倒れそうになるまで働き
デューラーにお金を送り続けました
時は流れ
デューラーの才能は開花しました
個展で初めて絵が売れ
喜びと感謝の気持ちを溢れさせて
ハンスの元へ戻った
「やったよ!
今度は君の番だ!
僕が生活費稼ぐから
思う存分 絵を描いてくれ!」
「よかった!
本当によかった!」
共に喜んでくれたハンス、、、
でも
ハンスは首を振った
ハンスの手は固く
指は曲がっていた、、、
「僕はもう絵は描け無いんだ、、、」
炭坑で重いハンマーを振り続けた為に
繊細な絵筆を持つことが出来なくなっていた
それはデューラーにとっても悲しみであった
自分の為にハンスの夢を犠牲にしてしまった
ハンスの為に何か出来ることはないか?
デューラーは強い罪悪感に襲われ
償いを考えて日々をおくっていた
再びハンスの家を訪ねた
人の気配はするが出てこない
デューラーは恐る恐るドアを開け
部屋に入りました
ハンスの声が聞こえて来ます
歪んでしまった手を合わせ
静かに祈りを捧げています
「デューラーは私のことで
傷つき苦しんでいます
自分を責めています
神様
どうかデューラーがこれ以上
苦しむことがありませんように、、、
そして
私が果たせなかった夢を
彼が叶えてくれますように、、、
貴方の加護と祝福が
いつもデューラーと共に
ありますように、、、」
デューラーは心を打たれました
恨まれても仕方ないのに
デューラーの夢が叶うように
一生懸命祈ってくれていたのです
祈りが終わり
デューラーはハンスに懇願しました
「お願いだ!
君の手を描かせて下さい!
僕は
君の この手で 生かされているのです!」
こうして 1508年
デューラーの「祈りの手」が生まれました
友情と感謝の結晶だったのですね(^-^)
☆クリスマスにちょっと泣ける
心の揺れるお話を見つけたので
紹介させて頂きました☆
画像はデューラーの作品です
Itigoさん こんばんは。
とてもジーンと来ました。神様が近くに感じられるクリスマスにふさわしいお話ですね。教えて頂いて感謝です。
yuzupapa さんこんばんは(^-^)
お話に共感して頂けて嬉しいです。
素晴らしい人を応援できるのも喜びかもしれないですね
なかなかハンスさんのようにはなれないですが
感謝や祈りの気持ちは常に持っていたいと思います
コメントありがとうございます♪
yuzupapa さんにとっても
素敵なクリスマスでありますように☆
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