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早朝に飯士山を目指しました。朝日が谷川連峰の向こうから徐々に昇り始めました。 まだ闇が残る山々の間から、淡いオレンジ色の光がじわりと広がります。美しい輝きでした。一筋の光が山々の稜線を照らし、それぞれの尾根や谷がはっきりと立ち上がります。
朝日が昇るに従って、空の色も徐々に深い青色から、やがて明るい空色へと変わり、大地が目覚める瞬間を迎えるかのようでした。
下山後の楽しみは瑞祥庵を訪れ、「日本のミケランジェロ」と呼ばれる石川雲蝶作の仁王像と対面が待っていました。仁王門の中に「阿」と「吽」の金剛力士像が置かれていました。力強い迫力の中にも優しさ、ユーモアがあり、踏みつけられる邪鬼の表情も可笑しさを誘います。目が覚めるような極彩色も強く印象に残りました。
湯沢での曙光と極彩色は、梅雨時の鬱陶しさを吹き飛ばしてくれました。しばし魔法にかかったようでした。