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昨年末に購入して、通して読んだのですが、今年の5月末から体調不安が生じたので、改めて読んでみました。
この本は、単に歩き方や道具の使い方を解説するのではなく、登山という運動が身体にどのような影響を与えるのかを運動生理学の視点から深く掘り下げて書かれています。運動生理学の視点と言っても、学術書ではないので、非常に読みやすい本です。
《本の概要》
本書は、以下の8つの章で構成されており、登山のあらゆる側面を科学的に分析しています。
1. 登山とはどのような運動か
登山の運動特性を解説します。登山が全身運動であることや、上りと下りで使う筋肉や負荷の違いを科学的に説明しています。
2. 山での疲れにくい歩き方
体力消耗を最小限に抑え、安全に歩くための技術を紹介します。具体的な歩き方や、呼吸法、重心の移動など、疲労を軽減するための方法を解説しています。
3. 山での栄養補給の方法
登山のエネルギー源となる炭水化物や脂肪の燃焼メカニズムを解説し、効果的な栄養補給の方法を教えてくれます。行動食の選び方や水分補給のタイミングについても詳しく説明されています。
4. 環境の影響から身体を守る
暑さや寒さ、高山病など、様々な環境が身体に与える影響と、それらから身を守るための対策を解説しています。
5. 山で起こる身体のトラブルを防ぐ
登山で起こりがちな身体のトラブル（例えば、足の痛み、関節の炎症など）の原因と予防法を、科学的根拠に基づいて解説しています。
6. 体力トレーニングの考え方と方法
登山に必要な筋力や持久力を効率的に高めるためのトレーニング方法を紹介します。日常生活でできるトレーニングから、具体的なメニューまで幅広く解説しています。
7. 登山計画の立案と身体面の準備
安全な登山計画を立てるために、運動強度を考慮したコース定数の考え方や、体調管理の方法を教えてくれます。
8. 安全登山の仕組みづくりとセルフチェック
登山中のセルフチェックの重要性や、安全な登山を継続するための習慣づくりについて解説します。
《この本から得られること》
�＿奮愿�根拠に基づいた理解→運動生理学という科学的な視点から登山の本質を深く理解できます。
��効率的なトレーニング→登山に特化したトレーニング方法を知ることで、体力向上を効率的に行えます。
��トラブル予防の知識→身体のメカニズムを理解することで、登山中のトラブルを未然に防ぐ知識が身につきます。
�づ仍碍弉茲亮糎�上→コース定数などの指標を使って、より客観的な登山計画を立てられるようになります。
《特に参考になった部分》
P45 心拍数を見て登るペースを調整する
208-(0.7×年齢）＝最大心拍数 ←この数値の75%以内の心拍数で登る
この式で計算すると、私の登りの心拍数は完全に理想値をオーバーしてました
P57 登りと下りでの疲労の質的違い
登り…乳酸の蓄積で疲労
下り…筋肉が物理的ダメージを受けることによる疲労
P111 低酸素による疲労
P115 富士山登山を例にして
→酸素飽和度だけを見ると、生死の境をさまよっている患者と同じ数値
（特に高所で睡眠を取ることの危険性）
P117 月間2000m登山の励行（500m×4回）
P198 エクスハイク（登山体操）
→脳神経系と筋との協調性のトレーニング
この本は、初心者からベテランまで、すべての登山者にとって非常に役立つ一冊だと思います。単に経験や勘に頼るのではなく、科学の力を使って安全で快適な登山を目指すのは大切なことだと思いました。
参考になれば幸いです。
山雑誌でバテない歩き方的な特集がある時は購入してお勉強しました😅
毎回、ホントしんどかったので😵
こういう内容のものを読むと、登山は科学って考え方がよく分かります。
登山🟰とにかく山頂目指して体力の限りを尽くして我慢して頑張る💪ってイメージの人多いと思うけど、そうじゃないんですよね。
少なくとも数時間以上、アップダウンのある道など街の道のように舗装されていない所を歩き、標高が高くなれば酸素が薄くなる。
それらのことを理解して身体への負荷を意識するのとしないのとでは結果が全く違ってくると思います。
身体を労わりながら上手に登山ができれば、山歩きを楽しむ余裕が生まれて、そのことは脳を喜ばせることにつながり、結果、身体にもプラスになるんですよね✨
脳と身体は繋がっていますから😊
コメントありがとうございます。
maroeriさんのおっしゃる通りだと思います！
maroeriさんもこの手の本をかなり読まれたんですね(^o^)
私はYoutube等で登山の歩き方などの知識を得た事はありますが、このような本を読むのは初めてでした。
読んでみて思ったのは、登山中に自分の身体に起こっていることを冷静に把握しないとまずいということでした。
特に疲れる原因が登りと下りでは違うというのは、ちょっと驚きでした。
また、私は高山病の傾向が強いので、高山病とはどういうことかとかも非常に参考になりました。
また、重い登山をするために、軽登山を定期的にある一定量やることは効果が大であるということは励みになると思います。
maroeriさんのおっしゃる通り、「体力の限りを尽くして我慢して頑張る」は当たり前に感じられますが、あまりいい方法ではないと思いました。この本は、若かったり、体力に自信があったりするとあまり意識しない身体の危険があるのだということを教えてくれます。
私はこの本を読んで、持続可能な登山を目指して、もう少し「ゆる登山」にしようかな…と思っています(^^ゞ
加えて、ソロ、アラ還、膝痛と不安要素ばかり
取り急ぎ勉強しなくては!と購入した本でした。
コメントありがとうございます。
さえさんもこの本買って読まれたんですね(^o^)
私もいろんな不安要素を抱えているので、非常に参考になりました。
もっと早く読んでおけば良かったと思いましたが、発売日が昨年の5月なんですね(^^ゞ
調べてみたら、著者の代表作に『登山の運動生理学とトレーニング学』という本があるようです。
本書は、著者の代表作を一般登山者にわかりやすい項目とデータに改訂し、より本質が伝わるように表現を変えて公表されたものらしいです。その代表作は『登山の運動生理学百科』を大幅に改定して書かれたらしいですね。
もとになった本も読んでみたいと思いました。
細かな研究データで科学的に説明されているので、納得するばかり。特に私は右も左もわからない入門者ですから有り難いです。
山のトレーニングは、山でと言う事と
週一の山行で月に±2000ｍ 一回500m前後の軽登山を推奨されていたことに物凄いガテンが行きましたし、自分が、無意識で行なっていた事に花◎を貰った気分でした。
体力、脚力つける為、休みの日は、里山に繰り出していました。
しかし、これは、異常な行為ではないか?
周りの話を聞くと年に数回 山行する程度だし
しかも、地元では著名なまぁまぁの山に行ったりしてるから、自分は、行き過ぎではと考え始めた矢先だったので間違いないと嬉しく思いました。
またまたコメントありがとうございます。
この本にはいろんなデータが盛り込まれていて、データをもとにして筆者が論じているのがよく分かりますよね。読んでいて、この本に信頼感を覚えます。
さえさんが仰る通り、「週一の山行で月に±2000ｍ 一回500m前後の軽登山を推奨」は私も自分の経験として深く納得できるものでした。私はトレーニングとしてランニングも行いますが、スマートウォッチによって運動量を可視化すると、登山の方がずっと運動量があるんですよね。ランニングやるのは辛いけど、登山は楽しい！ということで、楽しみながら運動になっているというのは理想です(^O^)
体調も回復されてきたようで何よりです🙌
なんか見たことのあるような本だけど、本棚を探してもない、あれおかしいな🤔と思ったら、電子書籍で購入しておりました😅
なんか、年とともに忘れが多くなって、家にいくつか同じ本があります(笑)
こちらの本も買っただけで読んでなかったので、これを機に読んでみます！思い出させて頂いてありがとうございました😆
コメントありがとうございます✨
tc-mountainさんも買われたんですね〜
家に同じ本がある… ハイ、我が家も同じ状態でございます😅
実は私も電子書籍を購入してありますよ。つまり、通常の本と２冊持ちです。私の場合は目が悪いので、文章を読むときは電子書籍版、図表を見るときは紙の本というように 使い分けてます。やっぱり年は取りたくないですね😅
この本、書いてあることをちゃんと実践したら、とてもいい状態で登山ができるのではないかと思います。
私ももう1回くらい 通して読んでみようかと思ってます。
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