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目的は どぶろく祭り?? 出店がならんで、人出も有って、このワクワクはコロナ禍以来。
振る舞いの20分前に 並び始めている。
200円で盃を受け取り 後ろに付く。
白く濁ったどぶろくは 涼やかな吟醸香で 口に含むと 酸味が甘さを引き締めて まさに甘露と言うものだ。
長草天神社のお神酒で 思い出した事が有る。
雪山に消息を絶った人がいた。
懸命の捜索の末、4月の終わりに発見され、家族の元へ帰られた。
次の週末だったか 慰霊と遺留品回収のため 現地を訪れた。
先ず 小さなケルンに向かって 簡素だが心のこもった式が執り行われた。
ご家族を除いて 面識の有る者は無かったが、2ヶ月を越える捜索で 他人と思え無かった。
次いで 周辺から探しだした物で タッパーに入ったご飯が有った。
α米を戻しながら 力尽きて残したのだろう、蓋を開けると おじや状になっていたが、驚いたことに吟醸香がたちのぼった。
酒になっていた。
香りを聴いては 手渡しされ、声があがった。
「オー いい匂いや!」
「こんなことが 有るんや」
奇蹟を感じた。
一巡して、見つけた人は 少し迷ったような困ったようなようすで言った。
「えーっと これは・・・ 撒きます」
奇蹟の酒は 散華され 幻になった。
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