「共震」相葉英雄著

書評から東北大震災を扱つかったものとして興味を持った。図書館予約本、地味なタイトルからかマチもなく読むことが出来た。
被災地の殺人事件を追いつつ読者の興味をそらさない。読み方によってはとって付けたようなもの。
なんといっても社会の生業の闇を暴いたもの、震災ボランティアにかこつけて「非営利のNPO」を立ち上げ、不当な利益を上げる火事場泥棒等。
文明の進化は利便性を際限なく高め今も進行中。反面、負の精神活動の進化（悪しきもの）は己の繁栄のため対象物を消尽つくす。
「住み分け」もなんのその灰燼可ヒトは野生のケダモノ以下の傾向になりつつ今も進化している。格差、非正規、囲い込み、と著者は読者に問いかけている。◎三つ。