地震やら水害やら、年に何回も自然の猛威に晒される日本。私も、2022年は4月に地震の災害ボランティアに参加しましたが、同じ年に別なところで水害の災害ボランティアに従事することになるとは少し予想外でした。
それほど災害が多発するようになった現れなのでしょうか。
災害ボランティアに関わるようになって10年は経ったし、自分なりの手法が確立してきましたので、いずれ老人になった自分が「昔はこんなことをしていたな」と思い返せるように、書き留めておきます。
なお、団体などには所属していない、一個人での方法になります。
1.災害ボランティアセンターの設置状況の確認
まず、災害ボランティアセンターは、多くの場合、被災地の社会福祉協議会(社協)に設置されます。
社協はその所在都道府県社協を経て、さらに全国組織である全国社会福祉協議会(全社協)に情報が吸い上げられますので、全社協のサイトを見ることで全国の災害ボランティアセンターの設置状況が分かります。
「全社協 災害ボランティア」とでも検索窓に打ち込めば、閲覧できます。
ここで、どの市町村で災害ボランティアセンターが設置されているか分かりますので、詳細はその社協のフェイスブックやホームページを見て調べます。
コロナ禍前は、県内外問わず災害ボランティアを募集しているところが多かったですが、コロナ禍となってからは、感染対策のため、同じ自治体の住民や、都道府県内の住民に限定されることが多く、被害が深刻で多くの人出が必要とされる場所において、県外からの受け入れを可能としているところが多いようです。
なお、社協へ直接電話して聞くことは、被災者対応の手をいったん止めさせて対応させることになりますので、極力避けるべきです。
また、Yahooの検索サービスには、Twitterの投稿内容を検索する「リアルタイム」がありますが、そこで被災市町村名と「災害ボランティア」とでも打ち込んで検索すると、参加した人の生の声、リアルタイムでの呟きが見られることもあります。
社協のホームページやフェイスブックでは、災害ボランティアセンターの情報の全てが載せられるわけではないので、余裕があればこうした方法も有効だと思います。
2.ボランティア保険の加入
災害ボランティアへの参加にあたって、忘れてはならないのがボランティア保険の加入です。
この保険は、災害ボランティアを含め、ボランティア活動中に生じた事故や怪我などについてカバーしてくれます。
災害ボランティアは怪我の恐れのある活動なので、この保険の加入を勧める災害ボランティアセンターが多く、加入は一種の参加資格のようなものと言えます。
私も以前、怪我はしなかったものの釘を踏んでしまったことがあり(作業用の固い靴底で受け止められたので足までは刺さらなかった)、意外と怪我のリスクはそこかしこに潜んでいるのだと感じたことがあります。
ネットで調べれば加入手続きなどは出てくると思いますが、私は自分の地元の社協で手続きしてしまいます。
災害ボランティアセンターでも加入の手続きはできますが、早く活動に取り掛かりたい中で手続きをするのは面倒ですし、対応に職員を張り付けさせることにもなってしまうので、現地に行く前に加入手続きを済ませておくのがマナーだと思います。
必要なお金は1000円以内ですし、期間も1年間有効です。
3.高速道路無料措置の申請
普段の山歩きも含めて、車移動が殆どな私は、災害ボランティアセンターまでの足も車です。
遠いところに行くには、高速料金が高いのがネックなのですが、有難いことに災害ボランティアに従事する場合には高速道路料金が無料になります。
申請のやり方は、これまでいくつかの変遷がありましたが、R4.9.5現在は高速道路会社のホームページから申請が行えるようになっています。
このホームページは、全社協の災害ボランティアのページから飛ぶことができますので、やはり全社協のページは便利です。
なお、申請用のホームページはパソコンにのみ対応しており、スマホやタブレット端末には対応していません。
また、内容をプリントアウトしておくことも必要です。
利用日や利用するICはあらかじめ、自分が申し出た内容で利用することになります。
また、利用にあたってはETCは使えないので、ETC車載器のある車であっても料金所では一般レーンを通行します。
間違ってETCレーンを通ると、無料措置は適用されなくなりますので、間違えないようにします。
往路ではまだ災害ボランティアには参加していないので、往路用のプリントを降りるICの料金所の係員に渡します。
そして、災害ボランティアの活動終了後、職員の人に復路用のプリントに活動を終えたことの証としてハンコを貰います。
そのハンコが押された復路用のプリントを、降りるときのICの料金所の係員に渡します。
これで高速道路が無料になります。
4.活動の従事
災害ボランティアセンターに着いたら、まずは受付を済ませます。
名前が誰だか分かるように名札の記入・着用、受付票への住所、氏名、電話番号などを案内に従って記入します。
初めての人と、2回目以降の人で受付をする机が分かれていることもありますが、この辺は社協により様々で、行ってみないと分かりません。
その後、被災者から災害ボランティアセンターに寄せられた、「こういう作業をお願いしたい」というニーズに集まった災害ボランティアを割り当てる、「マッチング」というものが行われます。
「〇〇地区の〇〇さんから依頼されている、〇〇の作業に行ける方はいらっしゃいますか」みたいな感じで人が募られるので、それに挙手して応じることでマッチングが行われます。
作業のボリュームにも依りますが、大体5〜6人で一つの班が編成され、被災者宅に行って作業をすることになります。
この作業については、また別な日記にします。
関連リンク
○災害ボランティアに役立つ登山装備
https://www.yamareco.com/modules/diary/58827-detail-278822
○全社協 被災地支援・災害ボランティア情報
https://www.saigaivc.com/
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