9月末になれば秋雨前線も南下し、快晴のもと山にも行けると思って4連休になるよう計画年次入れましたが、見事に空振り。全然ダメじゃんという訳で、仕方なく(オッと失礼、喜び勇んで)貴重な平日の休みに九段の国土地理院関東地方測量部へ行って来ました。
多摩川流域に関わる幾つかの旧版三等三角点の記が見れないか?ご相談。ネットでは更新されてしまっていて、旧版の点の記が見れない三角点。一般閲覧用のパソコンでは見れないようですが、職員用のパソコンでは出せる旧版もあるよう。頼んだら、明治の設置当初の旧版点の記を印刷して閲覧させてもらえました。感謝感謝。
が、謄本発行は一枚500円(※)なり。14点で7000円も出せない。印刷してもらったものをデジカメに撮るのは不可だそうで、必死に筆写。14点の点の記を書き写しているだけで3時間半経過。もう指が痛いし肩の凝ること。こんなに筆写したのは久しぶり。が、時給2000円相当なのでナットク。
で、その後1/20万の輯製図を三枚、謄本発行してもらいました。明治21年輯製、明治34年修正の「東京」と、明治20年輯製、明治27年修正の「甲府」、明治23年輯製の「高山」。本格的に三角点設置が進み測量される前に、色々な情報をかき集めて編集された編集図です。まだ測量されていません。明治の測量官が三角点設置に山奥へ踏み入って行ったときは、この地図程度の地形的知見しかなかったはず。興味があったので購入してみました。
で、見てみると…。こんな地図を当てにして山奥に入って行ったら、きっと遭難します。大雑把には雰囲気が出ているんだけれど…、局所的に結構わかってんじゃん…てなところもあるんだけれど、全体としてかなり誤りがある。特に尾根の繋がりがかなり誤っている。奥秩父と八ヶ岳は尾根で繋がっているし、槍ヶ岳には北鎌尾根はないし、横尾谷の屏風岩が蝶が岳だし、剣岳は早月尾根にあるみたいだし。
実に、この状態から日本の地図作りはスタートし、今に至ったんですね。すごいすごい。
写真は今日の戦利品。必死に筆写したノートと1/20万「甲府」
※...間違い。点の記の謄本発行は200円。という訳で14点で2800円。時給800円なのでした。
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