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日記
天上山(973m)は、広島市佐伯区湯来と安芸大田町筒賀の境に位置する奥深い山で、麓からは頂上を見ることができないが、秀麗な姿を持ち深い谷も多い。概ね北側は杉の植林であり、南側はミズナラ・アカマツや伐跡林となっており、山腹を天上山林道が巻いている。天上山をめぐる谷としては、南の水内川の各支流、東の念仏谷川、北の田之尻川と三谷川の支流、西の石ヶ谷川がある。かっては湯来と筒賀を結ぶ道が谷沿いに通じていたが、現在は荒廃している。地形的には古成岩と花崗岩で構成され、谷には滝やゴルジュが発達している。南面の水内川流域では、煤々井谷が初級者むけの沢登りコースとして知られており、倒木も少なく、淵や滝がまとまっている。大草谷は下部は滝は少ないが、詰めの枝沢には長いスラブ滝がある。滝谷川の左谷は、芸藩通志にも描かれた龍頭の滝が有名で、ナメの多いきれいな谷である。右谷には中流に落差50mの大滝があり、迫力十分である。南面の谷は下山路として、登山道や林道を利用できる。東面の念仏谷川は右谷、左谷とも深いゴルジュの中に大滝をかけ、遡行価値が高いが、緩傾斜部の倒木に悩まされる。80年代初頭までは右谷の登行記録があったが、現在は登山道が荒廃しており尾根筋は伐跡林の藪が酷いため、下山路を考える必要がある。北面の田之尻川の各支流は、流程は短いが中流部に手強い大滝やゴルジュを秘めている。残念ながら倒木が酷い。谷沿いの尾根には植林作業道があり、下山路に使える。三谷川源流は多くの滝があるが龍頭峡として観光地化されており、沢登りの対象とならない。西面の石ヶ谷川流域も、下流部の岩峰とゴルジュは石ヶ谷峡として遊歩道が整備されているが、シャワークライムの記録も見る。一方、上流部は傾斜がゆるく沢登りの対象とならない思われるため、未見である。石ヶ谷川西の木藤谷は水越山を水源とし、左谷にはゴルジュの奥に大滝がある。
広島市西部の谷(天上山山域)
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