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対する歴史と言い換えることができるみたいです。
ちなみに著作権法の公訴時効は7年。
これから触れる内容は、「へぇ〜そんな時代も
あったんだね。」と読み流してもらうことを絶賛
期待します。もちろん、今の彼は、著作物に限り
ないリスペクトを感じているとのことです。
そして、友人は語り続けた。
「Windows98SecondEditionが登場した頃から、
PCの組立が盛んになって、裏が青い円盤を貸し
借りするようになってな。」
と聞いた私には、ある程度、察しはついた。
当時15万円は下らなかったフォトレタッチ
ソフトや、事務仕事に革命を起こした表計算や
ワープロ、データベースなどの統合アプリケー
ション、はては、PCに必須のオペレーティング
システムまでが、現在では当たり前のオンライン
認証などの機能が実装されていないばっかりに、
CD-Rでやりとりされ、ネットの奥底に存在する
掲示板で共有されたプロダクトiDによって起動
されてしまう。
そして、さらには、CD-Rドライブを買えば、
音楽用CDが複製できてしまう。
一時は、コピーガードが施されたものもあったが、
抽出ソフトがそれを無効にしてしまう。
「今思えば、著作権をジャンプする個人のツール
としてPCの立ち位置があったなぁ。」
と友人は、遠い目をしながら、ヤメたはずのタバコ
に火をつけて深く白い煙を吐いた。
「割れ厨」
特にコンピュータ関連の著作物を違法に複製する
人々がこう呼ばれたそうだ。聞かされた私の中
では、
「我中」
という漢字が変換されたが、友人によると、自己
中心的振る舞いという意味もなくはないが、違法
に複製することを「割る」と言うんだと解説を
聞かされている私の頭の中には「悪」という漢字
が思い浮かんでいた。
個人レベルでのこうした行いは、長時間安定稼
動するOS、WindowsXPと、ある通信ソフトの登
場によって、狂乱の最高潮を迎えることとなるん
だが…
と、友人は、また、タバコに火をつけた。
(1999年〜2002年 当時2/2)に続く
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