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2018年09月08日 21:20未分類全体に公開

ロープに賭けた願い・・・届くかな?

昨日の授業参観の途中で
私は、サンタが担ぐような白い袋をごそごそと取り出しました。
子供たちも保護者の皆様も・・・???

さて?何が入っているでしょうか?
「えー。。○○」「違います」
「△△。。!」 「違います」
「□□!」   「違います」
算数の授業やでぇ。もっと頭を働かせてや(^^)/
もう、時間がないのでヒントを出します。

「山に関係もあるかなぁ・・」とつぶやきます。
すると目を輝かせたお子が、自信を持って手を挙げました。
「ロープだと思います」  「正解!」

袋の中から ロッククライミング用の太いロープを取り出しました。

さて、ここでもう一つ「問題です」
ロープの束を持ちながら 教室を回って・・・
「なぁ・・・このロープって いったい何メートルあるんかなぁ・・?」
はいはいはい!
「500m」 違います。
「550m!」 違います。
「600m!」  違いますっ!
「2100m」  違いますっ!
保護者の皆様は、少し笑っています。

そこで、私は保護者の皆様に
「子供って 不思議ですよねー。このロープがそんなに長く見えるのですから!」
と、話しかけます。

※子供たちがなぜにこんなにロープが長く見えるのか?
それは、心理的トリック?(笑)です。
・・・2学期が始まった日のことです。
「先生!夏休みにどこの山に登ったん?富士山?北アルプス?」
「ああ、北アルプスの岩登りに行って来たでぇー。」
「もう、先生も歳やから、ムリかなぁ?って思っていたけど、チャレンジしたで!」(穂高岳連峰 畳岩単独登攀)



こんな所の崖っぷちを独りでのぼってきたんやでぇー。と写真を見せたら、
すげぇー、何メートルあるんやろ?
そう聞いてきたので、
だいたい高さ500m位かなぁ・・・。堕ちたら一巻の終わりやったわ。

だから、子供たちはその話を覚えていたので、500mのロープを使って登ったのと思ったのでしょう。
それと、クライミング用の本格的なロープを見るのが初めてだったので、太くて長ーく見えたのでしょう。
小学校3年生ですから、何もかも未知なるモノはでっかく見えるのですね。

やっとこさ、子供たちの答えが、だんだんと現実に近い値になってきました。

何人目でしょうか・・・
「25m」 正解(^^)/
やっと 答えが出ました。
25mと言うと、プールの端から端までの長さやねー。
「500mのプールってあるんですか!」っと突っ込んであげます。それも やさしさの一つなのですが・・・。

さて、25mロープは、算数にとって意味があります。
さぁ、これを使って 何をするかわかるかな?
すると、直に
「はい!」と誇らしげに手を挙げる〇〇君。もう、顔に何を言うか描いてます(笑)
「それを使って、センセーが教室の窓から 逃げる為でーす!」
「はい、正解。お母さんやお父さんがいっぱいで緊張してるから 逃げる為ですっ!」

って、なんでやねん!!!!!
クラス内爆笑。保護者方々も爆笑。 見事阿吽の呼吸?

今日の算数は、大きな数を読むことができること。そして、10倍ずつで「位」が変わっていく事が解ればよいのです。

もちろん、前日にはロープだけじゃなく、福沢諭吉さんの1万円、野口英世(夏目漱石)さんの千円札 100円 10円 1円玉を 全員分印刷して準備していました。勿論本物をコピーしていないですよ。全て見本と書いたものですから。

まぁ、それでも現金なお子たちですから(笑)偽物でも数字を書き並べるよりは、授業に食いついてくれるやろう。。。切なる願いです(笑)

25mロープは、 最後の考える問題に使いました。

25×□×10= 野口英世(夏目漱石)の「千」

さて、□に入る数を求めましょう(^^)/

あれ? ほとんど手が挙がりません。みんな難しい顔をしています。誤算でした💦

ほらほら、1学期に やったでしょうが・・・
「くふうした計算」のところでぇー・・・
夏休みに全部、忘れたん??

「くふうしたけいさん」やって。お・も・い・だ・し・て! 
「あーーーーーー!、わかった!」の声
その自信に満ちたお子の顔を見て 焦り出す子もいますが、徐々に手が上がって来ました(^^)/

はい、「4」です。 正解(^^)/

コレは、1学期に 「暗算で10秒以内に答えを出しなさーい!」 と やってきたのです。
お子たちは、最初は「えー!そんなん 10秒でできひんわっ!」と騒いでいましたが・・・下のように工夫を凝らせば・・・一発で答えは出ます。
この問題を何問もやってきたのに、夏休みでぶっ飛んでしまったお子たちでしたっ。

7×4×25=7×(4×25)=7×100=700
4×8×25=(4×25)×8=100×8=800
25×3×4=(25×4)×3=100×3=300

掛け算は、順番を変えて計算しても答えは同じ。
25×4=100を利用して、直に答えを出せる 「くふうした計算」

25×4=100

100×10=即ち位が一つ上がって 千円の夏目漱石!

最後に、一人一人の席を回ってロープを渡していきました。一番最後のお子にちょっとだけ届かなかったので、
「俺はー?」と 明るく元気なお子は、逆にニコニコしています。
「おお、〇〇くんだけ、ロープ届かんから落ちるわ・・・ごめんな。」
と、
「なんでやねん!」 と うれしそう。

さぁ、〇○君まで届くように、少しずつ持っているロープをずらしてあげましょう!

すると、今度は一番最初に渡したお子からロープが離れてしまいましたっ。みんなが○○君に届くように、多めにずらしていったからです。

そして、やっとクラス全員が一本の25mロープに繋がりました。

「はい、みんな 夏休みが終わっても ずっと全員集合のクラスやから、センセーも嬉しいです。 でな。。。もし、誰かが落ちそうになったら、このロープでみんなで支えてあげたらどうやろう、絶対におちないから・・・」

実験で△さんにロープを持ってしゃがんでもらいました。
ほら、ね。落ちないでしょ?
ロープは、信頼し合っているパートナーを止める 命綱。

だれかが落ちそうになったときは、みんなで支えてあげられるクラスになってね。

・・・柄にもなく、ちょっと 臭い? 道徳になっちゃいましたが、それは、本音でもあり、理想でもあります。

ちびまるこちゃんの世界は 3年生。
よき 想いでに残る 世界になりますように。
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