そのド高い防水透湿ウェアの方が寧ろ蒸れませんか?
どちらにせよまず防水って言う事は、どう足掻いたって非防水よりは「蒸れる」って事です。
ド高さの本質の一つは、防水「なのに透湿」=水分子が5個以上くっついた大きさ(液体)は通さないけど、それ未満(気体)だったら通しちゃうぜ!と言う微細な穴の存在にあります。
そのド高い微細な穴をもってしても、コンビニの雨合羽より蒸れるのは何故か?それは多くの場合「濡れる事が命に関わる」用途に向けた作りをしているからで、それがド高さの本質の2つ目です。
コンビニの雨合羽のように、前開きがボタン止めで、顔・首周り、手首、胴といった物理的な穴がガバガバだったなら、それはエアフローを生み、ド高い微細な穴よりも遥かに多くの湿気を逃がします。
それでも自宅-会社/学校間位の時間であれば、命に支障がない程度の「防水」は保てる訳です。
ハイキング用レインウェアであれば、多くは前開きに止水ジッパーを奢り、顔・首周り、手首、上下の胴回り、足首という穴には必ず開閉できる機構を設けています。
雪山や風雨が激しいコンディションでは侵入=エアフローを完全に遮断し、そうで無い時にはエアフローを促し湿気を逃す為です。
おまけに多くは耐風の為、エアフローを妨げるタイト目なシルエットを持っています。
これらは透湿/非透湿を問わず、ハイキングのような用途における必須の機構ですが、全ての物理的換気口を「長時間閉め続けてい無ければ死んでしまう」ようなコンディション向けの用途であればこそ、布そのものに「透湿」して欲しい訳です。
ド高い原因の3つ目は、透湿の為の微細な穴が、水や埃、皮脂や汗のミネラルと言った内外からの汚れで詰まってしまい、透湿し無くなる事を防ぐ為です。
透湿なんて知ったこっちゃ無いペラ一のコンビニ雨合羽に比べ、防水布の表裏に一枚ずつ、汚れをガードする布なりコーティングなりが必要(三層構造)となる為、直感的に言って価格も三層越です。
出来るだけ軽く、薄くしようとすれば尚更です。
三層が故にファッション性を出せる面もありますが、三層が故に洗濯、アイロン、撥水スプレーの塗布と言った手間、コストも必要となりますし、層数の分暖かくもなり、発汗を促進する筈です。
はて?レインウェアがド高くなる要因の3つの内2つは「透湿」に起因し、それが必要なのも物理的換気口を「長時間閉め続けて無ければ死んでしまう」ような私にはまずあり得ないコンディション限定では無いか?
よしんば「長持ちする」イメージも、三層故の外観上のものであって、シームテープやその接着剤、止水ジッパーのゴム様部等がおよそ三年で劣化する事を考えると「もう10年以上このジャケットを使ってる!」と言うケースは「レインウェアとしては使って無いんじゃ無いか?」と思わざるを得ません。
幸いな事にあるアンケート調査によれば、レインウェアの買い替えスパンは「三年」が最も多かったそうです。
と言う事で、ハイキング用途で敢えて非透湿のお安いカッパ(但し非透湿を補うピットジップ付)を探してみたところ、米国のSectionHikerというサイトで紹介されていたLightHeartGearのカッパが見つかりました。
GooglePayで何の手間も無く買えてしまった為、昨今の為替、着払い関税の3,800円を考えれば決して「お安い」訳でもありませんが、ポチってしまいましたw
暫くコイツと付き合ってみようと思います♪
#SectionHiker
https://sectionhiker.com/lightheart-gear-rain-jacket-review-silpoly/
#LightHeartGear
https://lightheartgear.com/
要撥水剤って事で毛嫌いしていた三層構造でしたが、こういうケースでこそ表地が活きるんですねぇ〜
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-6371332.html
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