あれは、10年ぐらい前だろうか。
母方の実家(富山県高岡市)の法事に一緒に連れ立って二人で行った時の事である。
母が「アルペンルート」を通っていきたいと言い出した。自分は当時全く山に興味が無かったので、訳もわからず母について行った。
道中の景色は素晴らしかったような気がするが、あまり覚えていない。黒部ダムは確か見たはずだし、トロッコ電車にも乗ったはずであるが、興味が無い事というのは恐ろしいほどに記憶に残らないものだ😅
さて、そんな中ひとつだけハッキリと覚えていることがある。
それは室堂についた時の事である。
母がビックリするような事を言い出した。
「お母さんね、昔は山登りをやっていたんだけど、その時にそこの山小屋の人と付き合っていたんだよ。今も元気かな…」
!!!!!
自分は目が点になってしまった。
まず、母が山登りをやっていたという事に驚いた。聞けば剣岳にも登った事があるというではないか。母の体型からはにわかに信じがたい事実であった。
そして、母の口から昔のオトコの話が出てくるなんて、普段の母からは考えられない事である。しかも相手は山男だというではないか。
(正直そんな話を聞かされた自分の気持ちも複雑であるが、それは置いておこう)
山の絶景に心が開放されてしまったのだろうか。「人に過去あり」をしみじみと感じた出来事であった🤗
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