私はよく知らなかったのですが、ミツドッケの展望が良いのは違法伐採によるものだったのですね。後から知りました。
ネットの反応は「違法伐採だからダメだ」「見晴らしが良くなったから違法だけど有難い」「そもそも登山道だって人間が自然に手を加えている」など、様々でしたが、どうもしっくりこなかったので、色々調べてみました。
色々と調べた結果、自然公園法というのは自然保護と自然の利用促進という2つの相反する目的を同時に達成する事を狙いとした法律であり、この相反する目的を適切なレベルで達成するために一定のルールを設けよう、という事だと理解しました。
自然公園法の趣旨に感心すると共に、上記ネットの反応に感じた違和感の正体も明らかになりスッキリしました。良い/悪いの二元論では無く、なるべく自然の良さを残しつつ、気持ちよく利用できるためにはどうすれば良いか、を考えると良いのではないかと思いました。
---------引用部分---------
1)報道内容
10年以上前の共同通信の記事は削除されているらしく以下から引用させていただきます。
http://yontousankakuten.web.fc2.com/lounge.html
『「見晴らしよくしたい」国立公園の木を無断伐採』
国立公園内のヒノキなどを無許可で伐採したとして警視庁青梅署は13日、自然公園法違反の疑いで、東京都羽村市の無職の男(64)を書類送検した。男は「山が好きで、木を切って見晴らしをよくしたかった」と話しているという。調べでは、男は2005年11月から昨年11月までの間、東京都奥多摩町の秩父多摩甲斐国立公園内の天目山頂上付近で、東京都所有のヒノキなど48本を許可なく伐採した疑い。男は昨年11月、登山客から「木の無許可伐採は悪いこと」と言われ、木を管理していた都水道局の水源管理事務所に自ら申告した。国立公園の木の伐採には、環境大臣の許可が必要で、水源管理事務所が青梅署に被害届を出していた。
2007/04/13 09:46 共同通信
2)天目山が属する秩父多摩甲斐国立公園
https://www.env.go.jp/park/chichibu/index.html
https://www.env.go.jp/park/common/data/14_chichibu_map_j.pdf
3)自然公園法
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/自然公園法
自然公園法(しぜんこうえんほう)は、優れた自然の風景地を保護するとともに、その利用の増進を図ることにより、国民の保健、休養及び教化に資するとともに、生物の多様性の確保に寄与することを目的(第1条)として定められた法律。
---------引用ここまで---------
この手で有名なのは大阪と京都の中間にあるポンポン山ではないでしょうか。
ある登山愛好家が京都盆地が見下ろせるように山頂の樹木を伐採してしまいました。
これを知った所有者が訴訟を起こして裁判が長引きました。
また栂海新道も道をつくるために無断伐採したことで営林署に樹木の対価を払うことになりました。
三つドッケもそうですが、酉谷山も以前が展望がありませんでしたが、誰かが富士山が眺望できるように山頂の樹木を伐採してしまいました。
花や野鳥の写真を撮るのに邪魔な草木を取り払うことも違法です。
かといって酉谷山避難小屋を建て直す際、古い小屋の残骸を谷底に放置するのは許されるようです。
Borav64mさん
コメントありがとうございます🤗
ポンポン山についても調べました。なんとも残念な事件ですね。酉谷山もそうだったのですね。知りませんでした。
ゴミを持ち帰る、草木を持ち帰らない、などのマナーは結局「現状保存」を目的とするものだと思います。人がいる以上自然に対する影響を無にする事は出来ませんが、いつまでも自然を長く楽しめるように行動したいものです。
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