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物語は未踏峰である「剱岳」にピークに三角点を設置すべしという命令を受けた測量官が、自然の猛威や地元民の反感などの困難と闘いながらも目的を完遂するものである。今でこそ一般ルートが開かれ誰でも登れる剱岳であるが、明治の時代、登るだけではなく測量をするという目的を思った登山は大変なことであっただろう。しかしその目的故に多くの山の初登頂が彼ら測量隊によってなされたというのも事実らしい。
苦難の上、登頂した剱岳にピーク・・・しかしそこには奈良時代のものと思われる錫杖と剣が残されていた。軍上層部は初登頂で無ければ意味が無いと公表を渋る。現状の事実を評価せず、面子にこだわる古き体質が描かれる。この辺りは現代のサラリーマン事情にも通じるところがあるのでは無いだろうか?(笑)
剱岳は槍ヶ岳と並んで山屋には特別な存在であると思う。山を始めたからにはいつか登ってみたいと思う山では無いだろうか。かく言う自分もあこがれた山である。この本を読んでから登ると感慨もひとしおでは無いかと思うのである。
三角点にも興味があって山を始めた頃、登る山の基準として一等三角点のある山を好んで登っていた。近郊の一等点はほぼ制覇したはず!?
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