カテゴリー「山岳小説」の日記リスト
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2015年 05月 30日 02:58山岳小説レビュー(書籍)
分類上「山岳小説」になっているが、紀行文といった趣き。ハードな山行ではなく、ゆったりと登れる山の話が多い。北は北海道・カムイヌプリから南は鹿児島・霧島連峰。ゆるい感じのカラーイラストがたくさん掲載されている。巻末には登山ガイドもあるが簡潔にまとまっている。
「山は下から拝むモノと勝手に決めていた・
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2015年 05月 15日 23:45山岳小説レビュー(書籍)
サブタイトルは「エヴェレストの悲劇――死の淵から蘇った男」
1996年5月、エヴェレストにおいて起こった大量遭難事故から奇跡的に生還したアマチュア登山家の伝記的ノンフィクション。
ニュージーランドのツアー会社が企画した「商業公募登山」に参加したのは著者を含め全12名(ガイド3名、顧客9名)。ガイ
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2015年 03月 09日 23:29山岳小説レビュー(書籍)
神々の山嶺(いただき)は映画化が決定したと言うことで遅まきならが読んでみた。上下巻で1000ページを越える大作・・・上巻は「マロリーのカメラ」を軸に推理を含めたストーリー展開で面白く読んだが、肝心の登山に関しては後悔の繰り返しで結構重い。失ったパートナーそして女性への後悔や葛藤が延々繰り返し語られる
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2015年 01月 16日 19:40山岳小説レビュー(書籍)
1970年代から80年代に活躍した日本の代表的なクライマー8人の軌跡とその最後と綴ったノンフィクション。
登場するクライマーは「森田 勝」「加藤保男」「植村直己」「鈴木紀夫」「長谷川恒夫」「難波康子」「山崎彰人」「小西政継」。オムニバス形式で綴られたものなので気になるクライマーがいれば、それぞれ詳
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2015年 01月 16日 02:37山岳小説レビュー(書籍)
山岳小説にカテゴライズされているがいわゆるラノベである。
後半にはちょっと感動的なエピソードもあるのだが・・・正直、3回ほど読むのを投げた・・・なんかくやしいので読了したが・・・全くもって主人公に感情移入出来ないのだ。「自分に正直=自己中」と「他人への思いやり」に板挟みになるという・・・はぁ?って
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2015年 01月 04日 20:52山岳小説レビュー(書籍)
新田次郎氏の著作はいくつか読んでいたが、この作品は映画化のニュースが流れてから気になって購入した。映画の映像も山々の描写が美しく迫力があったが、物語のディテールはこの原作を読むとより深まると思う。
物語は未踏峰である「剱岳」にピークに三角点を設置すべしという命令を受けた測量官が、自然の猛威や地元民
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2015年 01月 02日 17:27山岳小説レビュー(書籍)
山を始めてから「遭難」に関する本はよく読むようになった。山の知識は経験から得るものが多いが、こればかりは経験するわけにはいかないからだ。机上であっても、数多くのケーススタディから得るものは多い。
遭難の多くは「装備不足」「技術不足」「知識不足」「状況判断ミス」から起こると思っている。本書においても
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2015年 01月 01日 15:14山岳小説レビュー(書籍)
「一月六日 フーセツ 全身硬ッテ力ナシ。何トカ湯俣迄ト思フモ有元ヲ捨テルニシノビズ、死ヲ決ス・・・」
と言う行動記録=遺書を遺し、厳冬の槍ヶ岳北鎌尾根で消息を絶った松濤明氏の山行記録や手記をまとめた書籍。「新編・〜」となっているのは、これまでに4冊(風雪のビバークを含む)出版されているからである。
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2014年 12月 30日 16:23山岳小説レビュー(書籍)
正直、「山野井泰史」というクライマーの名前は聞いたことしかなかった。初めて見たのは某公営放送の「白夜の大岸壁に挑む」という番組だった。この小説の舞台であるギャチュンカン踏破の後で、ご夫婦が凍傷で手足の指をなくされてからの挑戦であった。世界的なクライマーであるのに目立つことが嫌いな性格というか、山に登
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2014年 12月 20日 23:13山岳小説レビュー(書籍)
まず言いたいのは物語前半の舞台となる山小屋が北八ヶ岳の「雨池」のほとりにあると言うこと。雨池周辺に山小屋は無いので、架空の小屋である。ロープウェイから坪庭を抜けて、実在の「縞枯山荘」も登場する。自分の歩いた場所が登場するのは、何か嬉しい(笑)
物語はそれぞれハンディを持った若者がこの小屋で仕事をす
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2014年 12月 17日 22:47山岳小説レビュー(書籍)
エヴェレストピーク付近に突如衛星が落下、引き起こされた雪崩が登山隊を襲う。この雪崩に巻き込まれ、行方不明になった友人を探すため衛星の回収作戦に参加する主人公。大国アメリカの謀略。テロを企てる秘密組織。高所(デスゾーン)での繰り広げられる息詰まる死闘・・・
トム・クランシーやクライブ・カッスラーが大
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2014年 12月 13日 16:31山岳小説レビュー(書籍)
山屋の本としてEBST3に入る作品。ノンフィクション。
厳冬の北アルプスで消息を絶った3人の山仲間。その山岳会の残されたメンバーが中心となっての遭難捜索、遭難者発見までを時間を追って丁寧に描かれてある。それぞれの人間関係、時には厳しい言葉も投げかけられ、時に意見の違いから方針を違える・・・山で死ん
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2014年 12月 09日 20:55山岳小説レビュー(書籍)
先に読んだ「春を背負って」で笹本氏に興味を持ち、次に手に取った作品。
「K2未踏ルートに挑んでいる途中パートナーを事故でなくして失意の日々を送る主人公。運命に導かれるように公募登山隊のガイドとして、再びヒマラヤに向き合うことになる。それぞれ思惑を持った人間関係、トラブル、アクシデントを越えてピーク
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2014年 12月 04日 19:02山岳小説レビュー(書籍)
2014年初夏に公開された同名映画の原作。
この本を読むまで著者の「笹本稜平」氏については全く無知であった。
今年初めて登った「金峰山」「瑞牆山」に連なる稜線の山「国師ヶ岳」「甲武信岳」の間にある架空の山小屋が舞台。
山小屋に集まるそれぞれ事情を持った人々、出来すぎ感のあるエピソードもみんなま
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