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2017年05月12日 17:52未分類全体に公開

友の難病 そして余命宣告

大学を卒業して40年以上になるが、今でも交流を続けている仲間が7人ほどいて、原則1年に一度は集まることにしている。
その7人会が珍しく2年ほど空いたので、一人の発案で急遽この連休中に集まろうということになった。

その中の一人、Kとだけなかなか連絡がつかなかったのだが、会合の直前になってKから幹事にメールが入った。
転送してもらったそのメールの、あまりに衝撃的な内容に言葉を失った。

「ALSにかかって入院しています。主治医からは余命3か月と言われています。そんなわけで参加できませんが、皆さんで楽しんでください。僕からのメールはこれが最後になります。今までみんな、ありがとう!」(原文を要約)

「最後になるかもしれません」とかではなく、「最後になります」である。これで相当悪い状態であることが推察できる。そもそも、本人が書いたのかどうかさえ…。
奥さんが代筆している可能性もあるね、などと皆で話した。

※ALS(筋萎縮性側索硬化症)
古くから知られた難病だが未だに治療法が確立されていない。進行も早くほとんどは発症後数年で死に至る。

しかし、入院先も分からず、本人の携帯に電話するのも憚られる。唯一の手立ては自宅に電話して奥さんに様子を聞くことであるが、その後数日経って、まだ連絡が取れていない。病院に詰めっきりなのだろうか。
取り込み中をあまり煩わせても…とは思うのだが、次に会ったら棺の中、というのは残念すぎる。何とかしてお見舞いに伺いたいのだが、あるいは親しい友達にも見せられないような姿だったりするのか…。

Kと最後に会ったのは一昨年の桜の季節(たまたまヤマレコの日記でその会合にも触れている)。そのときは全く「普通に」元気だった。わずか2年後にこんなことになっていようとは…。

Kは、「いい奴」を絵に描いたような男で、誰からも好かれるタイプ。私も大ファンだ。
「いい奴から死んでいくんだよな」という誰かの言葉に、「じゃ次は俺だ!」と言った誰かのジョークが、やけに虚しく響いた。
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